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福娘童話集 > 日本民間故事 > 121-150
第 132話
(日本民間故事 132)
踊るネコ
跳舞貓
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、隠岐島(おきのしま)のある村の盆踊り(ぼんおどり)に参加した若者たちが、きげん良く峠(とうげ)の道を歩いていると、どこからともなく盆踊りのにぎやかな歌声が聞こえてきました。
到好久以前這隠岐島的年輕人就過完了中元節、完事走原路回村啦、但過突然到半路又聽到哪裡開始的跳舞伴奏聲了。
「おい。こんな山の中で盆踊りをやっとるぞ。いったい、どこでやってるんだろう?」
為甚麼這半坡上有聲音哦?是哪個到這半山腰過節啊?
若者たちが歌声をたよりに探すと、林の中の草地で月の光をあびながら、七・八匹のネコが手ぬぐいでほおかぶりをして踊りを踊っていたのです。
年輕人們好奇啦、這就跟到聲音去尋蹟、最後到塊林子的草地底下幫正到月光下跳舞的七八條貓過看到了。
若者たちは杉の木のかげにかくれて、ジッと様子を見ていました。
為了想看清楚一下年輕人一個個躲樹後面慢慢靠前、好生看下這些個貓兒是搞甚麼鬼。
やがて、一匹のネコが、
♪トラどん、まだか? トラどん、まだか?
と、いってはやしだすと、ほかのネコたちもすぐに続けて、
先是其中的一條貓站起來唱曲。
歌詞大意就是虎皮貓老大怎麼還㫘來、要好久才得來。
大概這虎皮貓就是廣場舞的領舞哦。
♪トラどん、まだか? トラどん、まだか?
と、手ぶりも上手に、はやしたてるのです。
這就又其他個小貓兒也一個個唱起了喚虎皮貓老大的聲。
若者の一人が、ほかの若者に小声でたずねました。
人類這邊也講話了。
「おい、トラどんとは、あのネコの事か?」
「ああ、おそらくな」
你們講那條虎皮貓是哪路神仙哦?
莫就是村裡面那條啦?
トラとよばれているネコは、峠をおりた若者たちの村の入口にある、お百姓(ひゃくしょう)の家のネコの事です。
剛好這年輕人的村裡面就村口有戶人養了條貓、別個剛好是條虎皮。
もう二十年近く生きている大きなトラネコで、若者たちもよく知っていました。
因為這貓活的比較久、已經有二十多年了、所以這曉得的人就多。
踊っているネコたちは、お腹に手をあてたりしながら、
♪トラどん、まだか? トラどん、まだか?
と、はやしたてていました。
若者の一人が、青い顔で言いました。
眼前的這些小貓兒現在就還到虎皮貓大哥虎皮貓大哥的到那裡喚、像條狸子打鼓用手幫肚皮拍到的代替音樂節奏。
但就突然有人感覺到了不對。
「これは、人間が見てはならん事になっておるネコの踊りじゃな。・・・なんだか、気持ちが悪くなってきたぞ」
講這你媽批貓跳舞還講人話你們講是不是不正常哦?我們還到這裡看甚麼卵?
「うん、おれもだ。たたられんうちに、はやく帰ろう」
有人就想對啊、這大半夜留這鬼地方看這邪門的傢伙。
若者たちはその場からはなれようとしましたが、けれども村へ帰るにはネコたちが踊っている方向へ行かなくてはなりません。
這就都準備要走、但是你不過貓那條路回不了村啊、一過路肯定就被發現。
若者たちは出来るだけ静かに歩いたのですが、ネコたちはその気配(けはい)に気づいたのか、
♪人間に見られた。人間に見られた
と、言って、次々とやぶの中へ逃げて行ったという事です。
年輕人一個個就好小心的墊到墊到踋開始過、但是聲音還是被貓發現了甚麼。
一個個貓開始跳了起來講人來了人來了。
全部廣場舞不跳了去、化作鳥獸散。
おしまい
结束
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