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第 164話
(日本民間故事 164)
俳句の名人(小林一茶)
小林一茶
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、信濃の国(しなののくに→今の長野県)の貧しいお百姓の家に、弥太郎(やたろう)という男の子がいました。
到好久以前的信濃國這就一條貧苦農民的屋、有這麼條喊彌太郎的奇才。
あまりにも貧しさのために、弥太郎のお母さんは弥太郎が三つの時に病気で死んでしまいました。
太郎作為屋裡最小的兒、但因為屋裡太窮、三歲時死了媽、就因為不曉得是得了甚麼病無藥醫。
「母さんがいなくたって、ばあさんがいるから困る事はない」
這過屋裡就剩還有婆子陪到太郎的、人幸虧還對自己這條乖孫好啦。
弥太郎は、そう思って元気を出しましたが、おばあさんは目が悪くて着物をぬう事などは出来ません。
但婆子年齡這太吃虧啦、雖講其他方面也無大礙、但這日子久了眼睛就不靈光了、衣服破了要穿個針線甚麼的就完全不行了。
ですから弥太郎の着物は、いつもボロボロでした。
屋裡窮又買不起新的、所以這太郎的衣服一直是破破爛爛到的。
「親なし弥太郎ー! ボロボロ弥太郎ー!」
村の子どもたちは、いつも弥太郎を馬鹿にします。
村裡面的其他小兒看他死了媽又天天穿身破爛、就過天天欺負他、當到他面講你媽死了。
「うるさい! 親がいなくともばあさんがいる。ボロ着物は、好きで着とるんじゃ」
太郎這就肯定要回嘴啦、講自己並不是無人顧、自己屋裡還有條婆子。
弥太郎はそう言い返しますが、その目には悔し涙が浮かんでいます。
但別個還不是講你天天死媽啊、天天碰這事、反正太郎是經常著村裡的其他小卵日慪到哭咯。
そんな弥太郎を見て、お寺の和尚さんが言いました。
這群小兒天天淫的地方就到和尚的廟面前、人和尚也天天搬到條板凳坐廟門口看到這群小卵日耍到的。
「弥太郎。よかったら、わたしの寺に遊びに来なさい」
和尚就過天天看太郎並不和其他小卵日一起、都是自己一個人、這就喊別個進自己廟裡面玩來。
喜んだ弥太郎は、それから毎日、お寺へ遊びに行きました。
太郎被和尚日弄進了廟、發現裡面還蠻大的、這就每天到這裡面玩來了。
ある日の事、和尚さんが弥太郎に言いました。
這日子一久天天接觸的又都是一些和尚。
「お前は頭のいい子だ。その気があるのなら、勉強を教えてやろうか?」
「はい、お願いします」
弥太郎は喜んで、和尚さんに勉強を教わりました。
有天人方丈心血來潮講小卵日過來、要不我教你寫幾個字啊?讓我看下你到底聰不聰明啦。
方丈這就這就讓太郎捉起了筆、自己又握到太郎的手、開始教別個鬼畫桃符一些了。
弥太郎が八つになった時、弥太郎の家に新しいお母さんが来て、次の年には赤ん坊が生まれました。
幾個年頭過去、太郎也有八歲了、這時屋裡的老頭就跟太郎逽到了個新媽、這太郎就媽又活了、隔年是又生了個弟弟。
お兄ちゃんになった弥太郎は、毎日、赤ん坊の世話をしました。
太郎這就成了屋裡老大、每天開始幫忙帶起了屋裡的這個小老弟。
でも赤ん坊の世話が忙しいので、お寺へ勉強を習いに行く事が出来ません。
這小卵日每天拉屎拉尿都讓自己忙不過來了、又喜歡哭又要讓人哄啦、這人太郎就不好繼續往廟裡面跑了。
ある春の日の事、赤ん坊を背負った弥太郎が棒で道の上に字を書いていると、スズメたちが近くにやって来ました。
天天這太郎就跟小老弟是合二為一、綁定到人背上的、有條春天太郎就幫小老弟固定到背後、自己取到條樹枝到地上好玩寫字、這時突然一群麻雀是靠到邊上來看熱鬧。
お母さんスズメと、まだよく飛べない子スズメたちです。
一看就是一條麻雀媽還有一些個尚不怎麼會飛的幼崽。
弥太郎がスズメたちを見ていると、道の向こうから馬が来ました。
太郎就看到這些個小麻雀、但就突然路中間又有一條馬車要過路。
子スズメたちが馬に踏まれてそうになり、弥太郎は思わず叫びました。
看到看到小麻雀們就要被馬車碾死了、太郎直接是大聲一呼。
「あぶないよ! 早く、そこをのけなよっ、早く!」
幫幾條小鳥兒一趕、麻雀看到眼前有人對自己逼近是跟到作鳥獸散了。
その弥太郎の声に、子スズメたちは何とか道のはしに逃げる事が出来ました。
這就這麼一遭讓幾個小鳥兒避免了亡與馬蹄之下的命運啦。
「ああ、よかった。スズメの子よ、お馬が通る時は、早くのかないといけないよ」
完事之後太郎自己也到感慨、慶幸自己成功救了幾個小鳥兒。
ほっとすると弥太郎の頭の中に、ふと、和尚さんから習った俳句が浮かびました。
此時突然太郎腦鬠之中就浮現出和尚以前念起跟自己聽的俳句形式。
♪スズメの子
♪そこのけそこのけ
♪お馬が通る
麻雀兒小小
快快跑啊快快跑
大大馬要來
次の日、弥太郎はそれを紙に書いて、お寺へ持っていきました。
人太郎有感、歸屋後還特別的逽出一張紙、幫自己這幅墨寶寫上去過帶到廟裡面去了。
するとそれを見た和尚さんは、目を丸くして驚きました。
這就人方丈一看是目瞪口呆。
「これは素晴らしい。良く出来た俳句だ。その時の光景が、ありありと目に浮かぶわい」
講你媽這字寫的好、還講人太郎心善、講接觸了這麼久的佛法也曉得仁愛眾生了。
にっこり微笑んだ弥太郎は、もう一枚の紙を差し出しました。
太郎看到大和尚誇了自己、這過又遞出了自己寫的另外一份。
「この間、たった一羽でさびしそうだった子スズメを見ました。その時に作ったのがこれです」
無非又是一條自己的鳥類觀察日記、講甚麼時候到甚麼時間看到怎樣的一條鳥、還是條孤單的小麻雀。
♪われと来て
♪遊べや親の
♪ないスズメ
掉落下枝椏
麻雀他媽不要啦
死媽小麻雀
和尚さんは、またまた驚きました。
看到這杜鵑踢卵、幫人方丈又是一驚。
この二つはその時の光景が目に浮かぶだけでなく、弥太郎のやさしい気持ちがとても伝わってきます。
聯想到此情此景、方丈也是不難有感、萬般思緒浮上心頭。
「弥太郎! お前は俳句の勉強をしなさい! きっと立派な先生になれる!」
直接跟太郎講了、講小夥子我看你有前途、以後要假勁如法啦、這最後肯定是一代宗師啊。
和尚さんにほめられた弥太郎は、それから一生懸命に俳句の勉強を続けました。
太郎這過被和尚一誇、真的就覺得自己行了、後面過是真的就只朝這方面發展了。
そして弥太郎は、小林一茶というとても偉い俳句の先生になったのです。
最後面這麼個掛到小林一茶雅號名頭的俳人也就正式出世了、而別個以前的名正是弥太郎。
おしまい
结束
一茶の代表的な俳句
這就講別個到底是跟後世留落來了甚麼傢伙啦
【春の句】
・雪とけて村いっぱいの子どもかな
大雪融化啦
全你媽出了門
都是小卵日
解説:雪国の長い冬がようやく終わり、雪が解け出した。家の中にこもっていた子どもたちがいっせいに外へ出て遊んでいて、村じゅうが子どもたちでいっぱいだ。〔季語〕雪とく
冬天一過去春天來臨、被封到屋裡不準出去的小卵日們再也忍不到全部一個個跑出去玩了、村口上面全是人、都是一潽小屁股。
・やせ蛙(がへる)まけるな一茶これにあり
解説:かえるがけんかをしている。やせたカエルよ、がんばれ負けるな。おれ(一茶)がここについているぞ。〔季語〕蛙
悲傷痛苦蛙
輸了又輸一茶
一起加油呱
這青蛙一到交配季節就開始蛙啊蛙的求偶打架的、一般比較瘦弱的蛙這就會喪失交配權而被天擇、一茶從這蛙身上也看到了這又年過半百而無女人緣的自己、自己不是悲傷蛙、但悲傷蛙就是自己。
【夏の句】
・大蛍(おほぼたる)ゆらりゆらりと通りけり
解説:大きな源氏蛍が、暗やみの中を大きな弧を描きながらゆらりゆらりと飛んでゆく。〔季語〕蛍
大大螢火蟲
縈啊繞啊到處漂
點亮一片夜
就夏天螢火蟲好多這樣子。
・やれ打つな蝿(はへ)が手をすり足をする
解説:それ、蝿を打ち殺してはいけない。よく見ると、手をすり合わせて命乞いをしているではないか。〔季語〕蝿
不要傷害它
蚊蟲叩拜在掙扎
踋也跪下啦
這幫蚊子一捉到手裡面、別個手踋就會攣、看起來就跟人是到磕頭下跪一樣、求你莫殺它。
【秋の句】
・名月をとってくれろと泣く子かな
解説:名月を取ってくれとわが子が泣いてねだる。親として、それにこたえてやれないじれったさ。〔季語〕名月
明月高高掛
跟我取下它
兒哭跟我講
這天中秋、一茶晚年得子、背到別個看月亮、他兒哭到鬧要他幫月亮取落來讓自己玩。
・けふからは日本の雁(かり)ぞ楽に寝よ
解説:はるばると海を渡ってきた雁よ。今日からは日本の雁だ。安心してゆっくり寝るがよい。〔季語〕雁
辛苦飛過來
暖和的好地方
累雁好好睏
大雁自北而來長途遷移、意思是現在辛苦了、要人安心休息。
【冬の句】
・うまさうな雪がふうはりふうはりと
解説:空の上から、うまそうなぼたん雪が、ふうわりふうわりと降ってくることだ。〔季語〕雪
好多棉花糖
一朵一朵往下降
堆積成一坨
就天上雪花輕漂
・ともかくもあなたまかせの年の暮(くれ)
解説:あれこれ考えたところでどうにもならない。この年の暮れも、すべてを仏さまにお任せするよりほかにない。〔季語〕年の暮
舊的一年啊
阿弥陀仏感謝你
來年也拜託
就希望菩薩保佑自己過個好年這樣。
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