昔話の英語《福娘童話集》昔話の英語 Japanese & English昔話の英語《福娘童話集》 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
 


福娘童話集 > 日本民間故事 > 181-210

第 208話
(日本民間故事 208)
雪こぞう

雪小僧
飽了

日本語 ・日本語&中国語

むかしむかし、ある山のふもとに、お百姓(ひゃくしょう)さんの家がありました。
到好久以前、山踋下一條屋起這裡的、裡面是戶農民。

ある大雪の降った晩の事、家のみんなはいろりの回りに集まって、イノシシ汁が出来るのを待っていました。
今天是條大冬天、一屋裡人圍到火塘邊上烤火、鍋裡面還幫大野豬肉燉到的。

イノシシ汁のおいしそうなみそのにおいが、ぷーんと家中に流れていきます。
這野豬肉到鍋裡煮、香氣就到屋裡面冒。

「イノシシ汁は、まだかなあ?」
「お腹が空いたな。もう我慢出来ないよ」
小傢伙一個個全部都等不徹了、講要快點開鍋吃這條野豬肉。

子どもたちはワイワイ言いながら、イノシシ汁のなべを見つめています。
這邊急到催、大人也就揭鍋翻下子看、看這野豬肉好得怎麼樣了。

その時、表の戸がガラリと開いて、冷たい雪が吹き込んで来ました。
突然一下門開了、外面是一陣陣寒風往屋裡面襲。

みんながビックリして振り向くと、見なれない顔の七つぐらいの男の子が立っていました。
一屋人全看到門外、一條認不到的小卵日站門口的。

「お前、どこから来た?」
「・・・・・・」
「この家に、何か用か?」
「・・・・・・」
你哪個哦?到我屋來是有是甚麼事啊?逽哪個來的哦?

男の子は何を聞いても、返事をしません。
一屋人都問、但是別個就像條啞巴樣的不作聲。

でも男の子は、いろりのそばにやって来ると小さな声で言いました。
但別個又往這邊慢慢走來啦、到了火塘邊上才蚊子樣的小小聲音講。

「おらにも、ちいとあたらせてくれ」
意思是外面好冷、自己也想進屋烤個火。

「いいとも。もうすぐイノシシ汁も煮えるから、お前も一緒に食べていけ」
農民一口好幫小卵日一應、又講屋裡到燉野豬、你等下也喝口湯。

おじいさんが言いましたが、男の子はまた、黙ったままです。
大人這麼到幫話一講、但是小卵日不曉得是到怕甚麼、也不敢去接、繼續啞巴到的。

「お前、家はないのか?」
「・・・・・・」
「これからどこへ行く?」
「・・・・・・」
烤火的時候又開始扯東扯西啦
講你住邊上的啊?是哪屋的小兒哦?


子どもたちが代わる代わる尋ねても、男の子は黙ったままなべを見つめているだけです。
「変な奴」
「・・・・・・」
但你無論問他條甚麼別個就是不講話、除了他進屋時那一句冷烤火。
屋裡人這就也有點搞不懂了。


そのうちにイノシシ汁が出来上がり、お母さんがみんなのおわんと一緒に男の子の分のおわんを持って来て言いました。
等到上野豬肉的時候、媽都端盤子來了、跟這認不到的小卵日也是一起準備到了一份。

「さあ、お待ちどおさま。あなたも一緒にお食べなさいね」
這就喊別個也來試一口啦。

お母さんがなべのふたを開けようとすると、男の子が急に立ち上がって言いました。
別個人一邀吃飯、小兒像條甚麼樣的猛然一站。

「ありがとう。おらすっかり暖まったから、帰る」
講感謝你們屋了、自己這下暖和點了、就不繼續打擾、走了。

「何言っているの。子どもが遠慮するもんじゃないよ」
お母さんが引き止めましたが、男の子は
媽看小傢伙準備跑、想莫是怕人到客氣哦、幫人手一緊不讓走了。
講你這麼小一個吃得到我屋好多肉、讓人繼續留落來烤下子火、幫飯也吃了。


「おらもう、お腹一杯に食べたから」
と、そのまま風の様に消えてしまいました。
但是別個人直接是一句自己飽了。
媽留都留不到、兩步跟你跑出門不見影了。


「おかしな子どもじゃ、一体、何をしに来たのだろう?」
みんなは、不思議そうに首を振りました。
一屋人這就奇了個大怪、這到底是個甚麼脈絡到裡頭啦?硬是看不懂啊?
一個個全搖起了頭。


「本当に、イノシシ汁はたくさんあるから、一緒に食べて行けば良かったのに」
這小傢伙有味、怕我們捨不得請他到我屋吃餐飯啊?

お母さんはそう言いながら、なべのふたを取ってみてびっくり。
媽不管這些、碗都已經準備好了、開鍋蓋子裝野豬肉咯、但這鍋子一開人過驚了。

「あれえ! ない! イノシシ汁がないわ!」
肉啦!怎麼是條空傢伙哦!?

みんなもびっくりして、なべの中をのぞき込みました。
這下一屋人全驚了、都跑你媽鍋子邊上看情況去了。

見てみるとなべの中は空っぽで、わずかに汁が残っているだけです。
這過就真的空啦、一鍋子、還就兩口湯跟你留到點的。

「あいつが食べたんだ!」
「何がお腹がいっぱいだ!」
我日你個好傢伙哦!
是那條批兒啊!怪不得他講他肚子飽了哦!


子どもたちは男の子を捕まえようとして外へ飛び出しましたが、雪の上にはあるはずの足跡がありませんでした。
一屋人這就踵到門口準備去追啦、但看你媽這麼大的雪路上一個踋板印都㫘得這是要怎麼追哦、按講不可能啊。

「どうしてだ? さっき出て行ったばかりなのに」
子どもたちは首を傾げながら、家に戻って来ました。
這雪不存在這麼快就掩了啊、地上㫘點痕蹟、一屋人也只能留屋裡頭、屋裡小兒還是跑出去幾踋望但也是馬上回來了。

「でも、いつの間に食べたのかな?」
「そうだよ。ふたも開けないで。それに、みんなも見ていたのに」
這就討論啦。
那傢伙是怎麼得吃的啦?
鍋子也㫘揭、人也一直坐到㫘動?


子どもたちがお腹の空いたのも忘れてなべを見つめていると、おばあさんが言いました。
婆這時講了、是不是條妖怪哦。

「もしかすると、あの子どもは雪小僧かもしれないねえ」
「雪小僧だって?」
估計莫是條雪妖哦。
雪妖?


「そうさ。
わたしが子どもの頃に聞いた話だけど、今日みたいに雪の降る寒い晩には、雪が人間の姿になって、ごちそうを食べに来るそうな。
雪小僧がいた所はぐっしょりと濡れているそうだから、あの子の座っていたところを調べてみればいい」
以前不是都講甚麼冬天雪鬼會變成人小兒的樣子到別個屋裡來吃東西啊?我估計就是哦、不得怎麼得這麼鬼啦。
但是他為甚麼要烤火這就怪啦、他要真是雪妖按講應該會溶啊、你們看下子他剛剛坐的那條板凳、底下是不是條溼傢伙。


おばあさんに言われて、子どもたちが男の子の座っていたざぶとんに手をやると、何とざぶとんは水をこぼした様にグッショリと濡れていたという事です。
幾個小傢伙馬上上前一摸、墊子上還就真溼透了、稍微用力一壓還有水出來、這下看來今天這野豬肉還真就只能認栽了。

おしまい
结束

前のページへ戻る
(回到上一页)

福娘の姉妹サイト

http://hukumusume.com

366日への旅
毎日の記念日などを紹介
福娘童話集
日本最大の童話・昔話集
さくら SAKURA
女の子向け職業紹介など
なぞなぞ小学校
小学生向けなぞなぞ