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第 209話
(日本民間故事 209)
栗拾い

栗拾い
開寶箱

日本語 ・日本語&中国語

むかしむかし、あるところに、早くに母親を亡くした娘がいました。
到好久以前這就一條地方、本來是一屋三口、但自小的時候女就聽老頭講、你媽死了。

娘の父親は、やがて娘よりも一つ年下の女の子を連れた継母が迎えたのですが、この継母は自分の血がつながった妹の方ばかり可愛がり、血のつながっていない姉にはつらく当たるようになったのです。
於是老頭這就又幫女重新逽了個新的、這賣一送一、新媽還拖來了條比女要小上一歲的自己女、這一屋瞬間成了四口人、因為一條是後媽親生的、一條不是、媽對屋裡這個姐姐就並不怎麼上心、更關心的自己生的這個妹。

ある日の事、継母は姉には穴の開いたカゴを持たせて、妹には穴の開いていないカゴを持たせて栗拾いに行かせました。
這就有天、媽幫兩口麻布袋子交姐妹手上了、講這山上的板栗樹全結果了、要她們兩條去撿、但跟這姐姐過的麻袋底下又是通上了一條眼。

お昼過ぎになると、栗をカゴいっぱいに拾った妹は、
「私のカゴはもう一杯だから、先に帰る」
と、言って、さっさと帰ってしまいました。
兩人上了山、從早上撿到了中午、妹妹的麻袋是一袋子板栗全滿了、就跟還到撿板栗的姐姐打了聲招呼、講自己先回去了。

一方、姉のカゴに穴が開いているので、姉がいくら栗を拾っても、カゴは一杯になりません。
そのうちに、あたりが暗くなってしまいました。
另外一邊、姐姐的麻袋通了眼、這一邊撿一邊漏、這人小就不曉得為甚麼、繼續是作死的撿、天都快黑了這袋子還不見滿。

「どうしよう? カゴいっぱいに栗を拾って帰らないと、お母さんに叱られるし」
姉が途方に暮れていると、ふと山の上の方に、家のあかりがともりました。
姐姐看麻袋裝不滿、也不敢就這麼直接回去、曉得了這袋子不滿進屋肯定要著吼一餐的。
人就這麼到山上騃到又不敢回、怕著罵但現在到這山上也不曉得要怎麼搞、直到看到晚上了、山上有戶人家點起了燈。


「あら、あんな所に、家があったなんて」
姉が急いでその家を訪ねると、中からおばあさんが出てきました。
姐姐看人屋裡亮起了燈、心想這地方還有屋、也是奇、但一直就這麼到也不是辦法啦、過去敲了門。
門開、裡面一條婆子幫臉漏了。


「あの、夜分にすみません。実は、家に帰れず困っています。どうか今晩、泊めてはくれませんか?」
姉が頭を下げて今までの事情を話すと、おばあさんは姉を家の中に入れて言いました。
姐姐㫘講自己不敢回屋、只是講現在稍微出點事暫時回不去、看到婆子屋歇上一夜搞的好吧。
幫腦鬠一佝是顯得好誠懇。


「実はね、この家の主人は鬼で、もうじき帰ってくるのですよ。でも、こんな山で野宿をしてオオカミに襲われてもいけないから、家の中で隠れていなさい」
そしておばあさんは姉にあたたかい雑炊を食べさせてあげると、家の二階に隠してくれました。
但婆子不曉得是不願意接客還是甚麼的、直接講屋裡有鬼、別個吃人的、但後一句又是山上有狼你到外面也是被吃、只能委屈你躲我屋櫃子裡面將就一夜了。
婆子這就幫人一領、好歹還是先讓人吃了餐飯、這就講鬼馬上要歸屋了、幫人快往二樓帶收起來。


やがて主人の鬼が帰ってくると、鬼は鼻をヒクヒクさせて、家の中を嗅ぎまわりました。
這就最後還真有條鬼幫門開了、一進屋這鼻子就開始聞騷了。

「おや? 何だか人間のにおいがするぞ。おい、里から人が迷い込んで来なかったか?」
講媽這屋子為甚麼有人的騷氣哦?是有甚麼人之前來過我們屋的啊?

するとおばあさんは、何食わぬ顔で答えました。
婆子聽到後並㫘吐實、而是講起了鬼話搪塞。

「いいえ、誰も来ていませんよ。第一、鬼の棲むこんな山家へ、人間が来るはずがないでしょう」
「まあ、それもそうだな」
講這屋子我們住到的哪個敢來哦?不怕死的啊。
鬼想也是、又想婆子㫘必要騙自己。


鬼は納得すると、いびきをかきながら寝てしまいました。
這就輕易相信了去、棒頭一甩直接打起了鼾聲開始熟睡了。

さて次の朝、鬼が用事で出かけていくと、おばあさんは二階に隠した姉を呼んで言いました。
「恐がらせてすまなかったね。今の間に家にお帰り。これは、土産だよ。これで家に帰れるだろう」
第二天一早鬼人一醒又是取到棒頭外出辦事去的、婆子看兒出了門、也是上了二樓喚落來了女、喊別個要回去就趁現在啦、路上穩當點、這還有個包過起你、裡面裝了點我給你留的東西。

おばあさんはそう言って、姉に穴をふさいだカゴに栗をいっぱい入れてくれると、おまけにきれいな箱もくれました。
「おばあさん、ありがとう」
又曉得別個麻布袋子破了洞、一晚上幫人縫好了去、隨便還幫裡面的板栗也塞滿了。
姐姐這下板栗有了、手上還又有婆子送起自己的禮物、一下是對人好感激、緊到道謝。


姉は喜んで家へ帰ると、お母さんに栗のカゴを手渡して、おばあさんにもらった箱を開けてみました。
好高興的幫屋一回、跟後媽過了麻袋交了差、再就又是打開婆子跟自己的禮物、看裡面裝的些甚麼。

するとその箱には、金銀やサンゴの宝物が、ぎっしり詰まっていたのです。
好生一看、這小小匣裡面金銀財寶還有珊瑚寶玉都是滿了去、婆子這怕莫是幫自己的嫁妝過起自己了哦?

さあ、それを見たお母さんと妹は、うらやましくてたまりません。
這小盒盒讓媽和她女渺到那麼一下徹底是不鎮定了、兩傢伙不曉得為甚麼人突然是好恨。

そこで今度は昨日と反対に、妹に穴の開いたカゴを持たせて栗拾いに行かせました。
這就吃完飯、今天的撿板栗行動又開始了、這次媽幫條通眼的麻袋交妹妹手上了。

お昼頃になると、姉は妹に、
「私はカゴ一杯に栗を拾えたから、あなたの分も手伝いましょうか?」
と、言ったのですが、
過了中午、姐姐這就一麻袋滿。
看到妹妹撿起板栗和自己昨天是一條案、就問要不要自己幫忙一起。


「そんな事を言って、また宝物を独り占めするつもりだろう! こっちはいいから、姉さんは早く家に帰れ!」
と、妹は姉を追い返したのです。
但是妹妹馬上就急了眼、講是別個連今天自己的這份財寶也準備吞了去、要別個莫黃鼠狼跟雞拜年、你滿了就早點回去!

さて、一人残った妹が、宝物の事を考えながら日が暮れるのを待っていると、やがて辺りが暗くなって山の上の方に明かりがともりました。
「ああ、あれが宝物をくれる家ね」
姐姐無奈這也只能幫別個留山上了、天一暗、邊上有屋子開始亮起燈了。
妹妹當下就笑開了花。


妹がその家を訪ねると、姉の時と同じようにおばあさんが出てきて、妹に温かい雑炊を食べさせてくれると、鬼に見つからないように妹を二階へと隠してくれました。
快點跑過去幫人門敲開、出來的也是昨天的婆子、讓妹妹先是吃了昨天和姐姐一樣的飯、老樣子又幫人往樓上領了。

そして夜が明けて鬼が家を出て行くと、おばあさんは妹に穴を直したカゴとカゴいっぱいの栗をお土産にくれて、妹に言いました。
同樣、天明、婆子縫好了妹妹的麻布袋子、也一樣的到裡面又裝滿了板栗、對到別個人講了。

「さあ、これはお土産だよ。これを持って早く家にお帰り」
講這一大麻袋板栗就當個伴手禮、你這等下也不要繼續撿了、提到就可以直接回去。

すると妹は、お土産にくれたカゴの栗を投げ捨てて、おばあさんに言いました。
「こんな物はいらない! それよりも、姉さんにくれた土産の箱をわたしにもちょうだい!」
但是妹妹㫘看到有盒子啊、一下發起了火來、直接是幫一麻袋板栗全舞飛了、撒滿地都是、講不是板栗、是那個小盒盒、自己要你昨天跟姐姐過的那個小盒盒。

するとおばあさんは、妹に箱を渡して言いました。
婆子聽妹妹這麼講、這次就也提出之前的小匣了。

「欲しいのならあげるけど、これは、持ち主にふさわしい物が出てくる箱だよ。だから、開けるときは、気をつけるんだよ」
講這盒子開出甚麼東西其實是相對自己的主人、裡面裝的東西不一定見的好、你要我就跟你過、但你記得務必要小心。

「ふん。持ち主にふさわしい物が出てくるなら、あたしには姉さんよりもいい物が出てくるに決まっている!」
妹妹就講既是相對主人、我比我姐得到的東西就肯定會更好!

妹は箱を手に抱えると、急いで家に帰りました。
そして妹は家に着くと、
東西一到手、妹妹目的達成就是直接往屋衝、門一甩、再不搭理婆子。
好啦、到屋開寶箱啦。


「この宝は、あたしとお母さんの物だからね。取られたら困るから、姉さんは家を出ていてよ」
と、姉を家の外に追い出すと、お母さんと二人で箱を開けてみました。
激動人心的時刻到了、但是屋裡還有條傢伙到啊、那就是姐姐、開寶箱這好事要你到旁邊搞甚麼?到時候眼紅來槍啊?直接幫人一支、要別個門外站到去了、這就兩傢伙開搞。

すると中からは宝ではなく、毒ヘビや毒虫や毒ガエルなどがたくさん出てきて、びっくりする妹とお母さんを食い殺してしまったと言うことです。
盒子一開、你媽批金銀財寶㫘看到一個、全是蜈蚣蜘蛛這些個傢伙、一個個比雞還大、震驚當下、速度快的又是直接讓你跑都跑不徹、全你媽變成蠱物飼料了。

おしまい
结束

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