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福娘童話集 > 日本民間故事 > 241-270
第 241話
(日本民間故事 241)
見てはいけない座敷
把門開開
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、心の優しいおじいさんと、意地悪なおじいさんが隣同士で住んでいました。
到好久以前有兩條老杆子是鄰居、這兩傢伙一條歹毒一條心好。
ある日の事、心の優しいおじいさんが山で木を切っていると、どこからか美しい娘さんが出て来て言いました。
這天就講心好這條老杆子上山去砍樹、砍到砍到就過來一條長的好乖的妹妹。
「おじいさん、おじいさん、その木はわたしの大切な木です。どうか切らないでくださいな」
講爺爺啊爺爺、那條樹你莫要砍、莫了搞不好的、那是我從小特地种到那裡的。
「おお、そうかい。では、この木を切るのをやめよう」
好、那我記到了、以後都不得砍的、你就种的只有這一條傢伙吧?
おじいさんが木を切るのをやめると、娘さんはニッコリ微笑みました。
老杆子被人一喊停也是不去在動那橷、轉頭幫斧頭對到其他的樹開始劈、就看小女兒臉上一笑。
「おじいさん、ありがとうございます。お礼がしたいので、わたしの家に来てくださいな」
又走到人面前、講你等下來我屋坐下子、我請你吃飯。
娘さんはそう言うと、おじいさんを山の奥へと連れて行きました。
就看到妹妹幫老杆子幫忙撿起來這地上的柴、這樹看樣子是不準備繼續讓人砍了、直接就是兩個手幫老杆子一拉、往自己屋裡面去了。
しばらく行くと、大きな屋敷の前に出ました。
後面老杆子就走啊走啊、來到一條好大好大的屋。
お屋敷の広い庭には、お酒のにおいがするきれいな川が流れています。
別個這大院裡面還挖了一條溪、老杆子聞這水裡面的騷都感覺是酒。
(こんな山奥に、どうしてこんなに立派な屋敷があるのかな?)
我長這麼大還都不曉得這山裡面有這麼條屋啊。
おじいさんが不思議に思っていると、娘さんがおじいさんを屋敷の中に案内しました。
這人還到不可思議、女又是兩個手幫老杆子一扯幫人拖到進屋了。
「さあさあ。どうぞ、おあがりください」
喊人先坐、自己這就出去拿酒菜了。
座敷に入ると、娘さんはおじいさんにお酒やごちそうをいっぱい出してくれました。
不一陣老杆子面前的桌子上面就已經是酒肉滿了。
「なんともうまい酒だ。それにこんなごちそうも、生まれて初めてだ」
你屋天天都吃那麼好的啊!你到底是那個屋的女哦!?
お酒やごちそうを食べて、おじいさんがすっかり良い気持ちになっていると、娘さんがおじいさんを屋敷の奥に案内しました。
老杆子其實也不在意、就是順口一問、畢竟這些好吃的自己是難得少見、就看老杆子動了筷子、一口肉一口酒的也不顧慮開始了、後面這就漲飽啦、看人老杆子躺地上不動了、女又是繼續幫人手一拉。
「ここには、不思議な座敷がいくつもあります。どうぞ、見てくださいな」
講我屋還有其他好玩的東西、你先莫睡、我還要再帶你去。
娘さんはまず、『一月』と書かれた座敷を開けました。
女這就幫人老杆子帶到了第一個小房間、上面寫到的是一月。
すると中には立派な床の間があり、その上には正月かざりがありました。
大家過年是甚麼樣子的這個房間裡面就是怎麼裝飾的。
次の『二月』と書かれた座敷は、開けませんでした。
看完一月按講就是二月了啦、但是第二個房間的門老杆子發現是鎖到的。
三月の座敷には、ひな人形がかざってありました。
直接跳過到了三月、屋裡擺的是一對雛姫小娃娃、跟壺溫到的桃花酒。
四月の座敷はお花祭りで、小さなお堂にお釈迦(しゃか)さまが立っています。
四月這就是佛祖生日、就看到大家都到借花獻佛。
五月の座敷には、鯉のぼりが立っていました。
五月到處是飄到鯉魚旗。
六月の座敷は、田植えのまっさかりです。
六月農民下地插秧。
七月の座敷には、七夕飾りがありました。
七月牛郎織女。
八月の座敷では、にぎやかな盆踊りをしています。
八月祭祖。
九月の座敷には、すすきとお月見団子がそなえてありました。
九月中秋。
十月の座敷では、大勢の人が稲刈りをしていました。
十月稻香。
十一月の座敷には、まっ赤なもみじの木がありました。
十一月楓紅。
十二月の座敷には、しんしんと雪が降っていました。
十二月飄雪。
一通りを見終えたおじいさんは、感心して言いました。
走完了一整躺流程、老杆子這下子是飽了眼福了。
「ここは、なんて素晴らしい座敷だ」
你屋這房子是起的好啦、我是前所未聞。
娘さんはうれしそうに微笑むと、おじいさんに言いました。
女一笑、對到老杆子講了。
「あの、ちょっとお使いに行ってきますから、この家で待っていてください。
公公、我暫時有事要先出去一下、你到屋等到我莫動啦。
座敷は、自由に見て構いません。
你還想去剛剛的地方看也不要緊的。
でも二月の座敷だけは、決して開けないでくださいね」
但就記得那第二條門不要開啦。
「ああ、わかったよ。二月の座敷は開けないよ」
おじいさんが約束をすると、娘さんはどこかへ行ってしまいました。
好、我不開你的第二條門、老杆子一口答應了女、別個跟到也是出門不曉得是到哪裡去了。
それから間もなく、娘さんが帰って来ました。
不一陣、人是又回來了。
そしておじいさんに、おみやげのしゃもじを一つくれました。
還跟老杆子帶回來一條飯瓢喊人捏到手裡面。
「このしゃもじは、おなべに水を入れてかき回すだけで、ごはんでも魚汁でも、好きな食べ物が何でも出来ますよ」
這就交待了、講這條飯瓢就神啦、你就到煮飯的鍋裡面放點水進去用這傢伙攪幾下、米飯魚湯甚麼的就全跟你冒出來的、你剛才那一桌子飯菜就都是這麼來的哦。
「そいつは、ありがたい」
這麼屌!你要幫這麼條好東西送我啊?!
おじいさんは大喜びで、家に帰って行きました。
老杆子這下是人笑癲了、馬上佩到飯瓢歸了屋。
家に着いたおじいさんは、さっそくなべに水を入れると火の上にのせました。
也不管自己是不是已經吃飽了、反正要先試下子這飯瓢的作用啦、直接起鍋燒水。
それからしゃもじで、ゆっくりかき回しながら言いました。
這就瓢放水裡面攪啊攪。
「しゃもじよ、これを魚汁にしておくれ」
出來啊!跟爹出來啊!爹要你媽的鯛魚湯!
すると、どうでしょう。
然後怎麼樣啦?
ただのお湯はみるみるうちに、おいしい魚汁になりました。
就看到水顏色越來越濃、越來越濃、老杆子再取到飯瓢對到湯頭一舀、嘴巴裡面一呋、還真就你媽的味道對了。
そこへ隣のおじいさんがやって来たので、魚汁をいっぱいごちそうしてやりました。
這一下屋裡煮魚香味不就四處漂啊、一漂漂到隔壁屋住到的老杆子鼻子裡面去了。
「こりゃ、うまい。うまい魚汁だ。こんなうまい魚汁を、どうやってつくったのだ?」
我日你媽!這是甚麼騷氣哦!怎麼得你媽這麼香哦?鄰居老杆子順藤摸瓜進了人屋廚房。
「ああ、実はな」
實際上嘛、這就聽到一號老杆子慢慢道來了。
心の優しいおじいさんは、今日の出来事を話してあげました。
幫今天一天發生的奇遇全部都跟你交待了。
「なるほど。わしも山に行って、娘からそのしゃもじをもらってこよう」
哦、原來是我們這大山裡面還有條那麼大的屋子起到的啊!?我也要去啊!
次の朝、隣のおじいさんは大急ぎで山へ行きました。
第二天二號老杆子也是講去問人妹妹討條瓢、自己這以後也就都不要種地啦。
そして木を切っていると娘さんが出て来て、立派な屋敷に連れて行ってくれました。
真就慢慢的人到山裡面逽、妹妹出現到面前跟自己搭話來了。
それから十二月までの座敷を見せた娘さんは、おじいさんに言いました。
也是一樣的流程、吃完飯十二條房門都走過一輪。
「ちょっとお使いに行ってきますが、どんな事があっても、二月の座敷だけは開けないでくださいね」
後面人就講我有事去了、第二條房門記得莫開啦。
「ああ、二月の座敷は開けないよ」
不開不開!就不開啊!
おじいさんは娘さんに約束をしましたが、でも、二月の座敷が見たくてたまりません。
好啦、這就小兔子乖乖啦、大灰狼想到各種辦法要去開你門來了。
(なに、こっそり見たって、わかるもんか)
不管了、直接你媽批的開撬、反正人㫘到屋。
おじいさんは、二月の座敷を開けました。
すると、
♪ホー、ホケキョ。
老杆子這就終於是進了兔子屋、不對、發現了、自己進的這是鶯它屋啊。
と、一羽のウグイスが飛び出してきて、あっという間に空へと飛んで行きました。
就看到進屋瞬間、鶯跟大灰狼打了一個對眼、互相都看到了對方。
そしてはっと気がつくと屋敷が消えていて、おじいさんは深い山の中に一人っきりでした。
這就一下如夢幻泡影、甚麼卵都消失啦、哪還有甚麼深山大宅啦、就深山老林裡面一尾大灰狼原地懵逼到的。
おしまい
结束
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