1ねんせいのイソップどうわ
ノミ と ウシ
あるひ、 ノミが ウシに たずねました。
「にんげんは あなたに どんな しんせつを してくれたっていうの。 あなた みたいに おおきくて つよい どうぶつが、 まいにち にんげんのために はたらくなんて、 どうかしているわ。 わたしを ごらんなさい。 わたしは にんげんなんか、 バリバリ にくを くいやぶって、 ガブガブと ちを すってやるのよ」
すると ウシは、
「ぼくは にんげんたちに かんしゃしてるんだ。 いつも ぼくを かわいがって、 だいじに してくれるし、 ひたいや せなかを、 たびたび さすってくれるもの」
「ひえーっ。 あなたは さすられるのが すきなの? わたしは、 にんげんの てで さすられたら、 もう おしまいの ペチャンコだわ」
おなじことをしても、 あいてによっては、 うれしいこともあるし、 いやなこともあります。
あいてが どうおもっているか、 あいての きもちになって、 かんがえましょう。
おしまい
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