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1月20日のイソップ童話
鳥刺しとコウノトリ
鳥刺し(→詳細)がツルをとるために、アミをはって遠くから見はっていました。
すると、ツルにまじって、1羽のコウノトリがかかりました。
鳥刺しはかけよって、ツルといっしょにコウノトリもつかまえました。
「わたしは放して下さい」
コウノトリは、鳥刺しにたのみました。
「なぜなら、わたしはツルとちがって、人間のじゃまをするどころか、ヘビだの、トカゲだの、いろいろなは虫類を食べて、たいそう役に立つのですから」
鳥刺しはいいました。
「もし、本当におまえが悪いやつでないとしても、悪いやつといっしょに飛んできたのだから、罰をうけるのがとうぜんなのだ」
「そんな・・・」
わたしたちも、悪いやつとつきあうのはやめましょう。
さもないと、このかわいそうなコウノトリのように、悪いやつのなかまだと思われて、ひどい目にあうかもしれないからです。
おしまい