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2月12日のイソップ童話
ぞうもつを食べたこども
ヒツジ飼い(→詳細)たちが野原でヤギをいけにえにして、近所の人たちを招待しました。
その中に、こどもの連れた貧しい女がいました。
いけにえをごちそうにして、みんなで食べているうちに、その子は食べすぎて気分が悪くなりました。
「お母さん、ぼく、おなかをもどしそうだよ」
と、母親にいいますと、母親は、
「もどすのはおまえのおなかじゃなくて、おまえが食べたぞうもつですよ」
この話は、いつもお金を借りてばかりいる人をたとえています。
そういう人は借りたお金を自分のものだと思いこみ、お金をかえすときに自分のお金を取られたように悲しむものです。
おしまい