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2月18日のイソップ童話
旅人とカラス
仕事で旅に出た人たちが、片目のつぶれたカラスに出会いました。
みんながそのカラスの方を見ていると、中の1人がいいました。
「旅をつづけるのはやめて、ひきかえそうよ。あのカラスは、ぼくたちにそういうおつげをするためにあらわれたにちがいないから」
すると、別の1人が、
「あのカラスが、ぼくたちの身にこれからおこることを予言できるはずはないよ。だってあいつは、自分の片目がつぶれる危険さえ、あらかじめ知って、さけることができなかったのだもの」
このように、人間でも、自分自身にかかわることさえわからない人は、他人に忠告する資格はありません。
おしまい