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3月24日のイソップ童話
いっしょに狩りにいったライオンとロバ
ライオンとロバ(→詳細)が相談して、いっしょに狩りにいきました。
野生のヤギがたくさんいるほら穴までくると、ライオンは入り口に陣どって、ヤギが出てくるのを待ちかまえました。
ロバはほら穴の中にはいって、ヤギたちのあいだを飛び回りながら、大きな声でないて、ヤギを追い出しました。
ライオンは出てくるヤギを、次々につかまえました。
だいぶぶんのヤギがつかまったとき、ロバはほら穴から出てきて、
「どうです。わたしがゆうかんにたたかったおかげで、ヤギを追い出すことができたじゃありませんか」
と、ライオンに自まんしました。するとライオンは、
「まったくだ、おまえがロバだと知っていなければ、わしだってふるえあがっただろうよ」
自分の実力を知っている人の前で、自まん話をすれば、からかわれるのがあたりまえです。
おしまい