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4月24日のイソップ童話

ゼウスとサル

ゼウスとサル

 ゼウス(→詳細)の神は、森にすむ動物たちに、みなの中で、一番美しい者を王さまにする。
と、いうお触れを出しました。
 するとそこへ、他の者にまじって、心は優しいが、鼻は低く、毛のはげた、みにくい若ザルがやってきて、王さまに立候補すると言い出しました。
 これを聞いて、他のみんなは、彼を笑い者にしました。
 しかし、そこへみにくい若ザルの母親があらわれ、みなに向かっていいました。
「神様が、息子を王になさるかどうかは、分かりません。しかし、母親であるこの私には、むすこが上品で気品があり、そして、ここにいる誰よりも美しいということが分かるのです」

  ゼウスの神が、若ザルを王さまにしたかどうかは分かりませんが、若ザルを一番よく知っている母親には、彼が最も王さまにふさわしいと思ったのでしょう。
  価値観は人それぞれ違います。
  見た目だけで判断せず、相手の中身で判断するようにしましょう。

おしまい

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