福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 6月のイソップ童話 > ウシとガマ
6月11日のイソップ童話
ウシとガマ
ウシが水をのんでいて、ガマの子をふみつぶしました。
その場にいなかった母親がやってきて、その子の兄弟たちに、あの子はどこにいるのと聞きました。
「おっかさん、死んじゃったよ。ついさっき、大きな四つ足がやってきて、ひづめで上からつぶしてしまった」
そこで、ガマ母親はからだをふくらませて、
「そのけものは、これくらい大きいかったかい」と、聞きますと、
子どもたちは母親に、
「だめだよ。あのけもののように大きくならないうちに、自分のほうがはじけるよ」と、いいました。
小さなものが、大きなもののまねをするのは危険なことです。
おしまい