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9月4日のイソップ童話
ラバ
オオムギを食べてよく太ったラバ(→詳細)が、飛びはねながら、うれしそうにいいました。
「ぼくのお父さんは、とても足のはやいきょうそう馬で、ぼくはお父さんにそっくりなんだ」
ところがある日、このラバは、じっさいに競走させられることになりました。レースがおわったとき、ラバはすっかりしょげこんでしまいました。
そして、そのときになって、きゅうに、自分のお父さんがロバだ、ということを思い出したのでした。
この話は、たとえ人からちやほやされる時があっても、自分がどんな人間なのか、自分の実力がどのていどなのかを忘れてはいけないとおしえています。
おしまい