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9月20日のイソップ童話
オオカミとイヌ
たいそう大きなイヌが、首輪でつながれているのを見たオオカミが、
「きみをそんなふうにつないで、食べ物をくれるのはだれだい」
「猟師ですよ」
「おお、神さま」とオオカミはさけびました。
「どうかオオカミが、そんな目にあいませんように。重い首輪よりは、ひもじさのほうがましだ」
この話は、ふしあわせなくらしの中では、たとえごちそうをもらっても楽しくない、ということをおしえています。
おしまい