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9月28日のイソップ童話
カナリアとコウモリ
夜中に、窓につるしたカゴの中のカナリアがさえずっていました。
コウモリが遠くからその声を聞きつけて寄ってきて、
「きみはどうして昼間はだまっていて、夜になるとさえずるの」
と、たずねました。するとカナリアは、
「それにはわけがあるんだ。ぼくは昼間さえずっているときに、人間につかまえられたんだ。それいらい用心して、夜だけさえずることにしたのだよ」
コウモリは、これを聞いていいました。
「ふーん。でも、今になって用心したっておそいよ。つかまる前に用心すればよかったんだ」
この話は、事がおこってから行動してもおそいと言うことです。
パソコンや携帯電話のデーターのバックアップはだいじょうぶですか。
おしまい