福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 11月のイソップ童話 > 人間がはじめて見たラクダ
11月8日のイソップ童話
人間がはじめて見たラクダ
人間ははじめてラクダを見たとき、
「なんと大きな動物だろう」
と、びっくりして、こわくてたまらず逃げてしまいました。
しかし、しばらくしてラクダがおとなしい性格の動物だとわかると、思いきってそばへ寄ってみるようになりました。
そのうちに、ラクダがちっともおこらないことがわかると、人間はすっかりラクダをバカにして、手綱をつけてこどもにひかせるようになってしまいました。
この話は、はじめはおそろしく思われたものでも、なれるとこわくなくなるということをたとえています。
おしまい