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11月19日のイソップ童話
ヤギとブドウの木
ブドウの木が芽をふくころ、一ぴきのヤギがやわらかい芽を食べにきました。
ブドウの木はヤギにいいました。
「どうしてぼくをいためつけるの。みどりの草を食べつくしてしまったの。きみにこんなことをされても、ぼくはきみがいけにえになるときには、ちゃんとブドウ酒をたっぷりそなえてあげるつもりなのに」
これは、友だちのものをぬすむような人でなしに聞かせて、「はずかしい」と思わせるための話です。
おしまい