1ねんせいのイソップどうわ
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イラスト myi ブログ sorairoiro
うつくしいとりコンテスト
むかしむかし かみさまは いちばん うつくしいとりを きめる 『うつくしい とり コンテスト』を おもいつきました。
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そして、 いちばん うつくしいとりには、 とりの おうさまの くらいを あたえようと いいました。
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それを きいた とりたちは おおさわぎです。
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「やっぱり クジャクさんが いちばん きれいだよ」
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「あら、 スタイルが いいのは はくちょうさんよ」
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「いや、 とりは やっぱり うたごえが きれいで なくちゃね。 ウグイスさんが えらばれるかも しれないね」
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みんな、 わいわい いいながら、 うつくしくなろうと いっしょうけんめいに かわで はねを あらいました。
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でも、 カラスだけが そのなかまに はいりませんでした。
カラスは、 ぜんぜん おもしろく ありませんでした。
じぶんが あまり かっこよくなくて、 はねの いろも うたごえも きれいじゃない ことを しっていたからです。
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しょんぼり かわべりを とんでいると、 みんなの ぬけおちた はねが いっぱい ちらばっているのを みつけました。
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「そうだ、 こいつで みんなを だましてやれ」
カラスは、 いろとりどりの はねを ひろいあつめ、 ぜんぶ じぶんのからだに くっつけて、 かざりたてました。
いよいよ コンテストが はじまりました。
かみさまは、 あのカラスに めを とめました。
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「おや? あんなに うつくしくて めずらしいとりが いたのか。 よし、 あのとりを いちばんに しよう」
カラスは おおよろこびで かみさまの まえに すすみでました。
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すると、 1わの とりが おこりだしました。
「ずるいぞ、 カラスめ! わたしの はねを かえせ!」
そういって、 カラスに とびつき、 くちばしで じぶんの はねを ひきぬきました。
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ほかの とりたちも いっせいに はらをたて、 カラスから じぶんの はねを むしりとりました。
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すると、 カラスは まえよりも みすぼらしい、 きたないすがたに なりました。
ひとの ものを かりて じぶんの もののように じまんしても、 すぐに ばれてしまいます。
そして、 それが ばれると よけい みじめに なってしまうと いう おはなしでした。
おしまい
このお話しは、兵庫県三木市の作文教室の授業で使われました。
生徒の作品@ 小学1年生 あおいさん
生徒の作品A 小学1年生 こういちさん
作文教室 里山作文学校三木教室
「参加したその日に たっぷり作文を書ける」指導法が好評!
場所 兵庫県三木市 <奇数月の第二土曜日 朝9:30〜昼12:30>
会費 1回券1000円 6回券5000円
通信講座 1教材2600円(5回程度の往復指導込) FAXとEmailにて
メルマガ 小学校 国語から すぐに書ける「作文の公式」
代表 田中福雄 (元中学校教諭など)
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