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12月24日のイソップ童話
猟師とライオン
弓のじょうずな猟師が、山に狩りにいきました。
動物たちは、みんな逃げました。
でも、ライオンだけが猟師に立ち向かってきました。
猟師は一本の矢を放って、ライオンにけがをさせていいました。
「見ろ、いまのはおれのけらいだぞ。こんどは、おれがいくからな」
傷ついたライオンは、逃げ出しました。
キツネがそれを見て、
「こわがることはありませんよ。逃げなくてもだいじょうぶです」
といいますと、ライオンは、
「そういわれても、聞くわけにはいかないよ。けらいでさえこんなに痛いのだから、本人がきたらどうすればいいんだ」
はじめのうちから、おわりはどうなるかを考えて、危険をまぬがれるようにすることが大切です。
おしまい