・3年生のおはなし いちらん
3年生の江戸小話(えどこばなし)
オオカミと山犬のちがい
「オオカミと山犬のちがいがわからないが、何とか、わかる方法(ほうほう)はないものだろうか」 ひとりがいうと、もうひとりの男が、 「おや、おまえは、そのちがいがわからんのか?」 「ああ」 「それじゃあ、おれがおしえてやる。まず、オオカミらしいやつが出たら、ぼうでなぐってみるとよい。山犬はおくびょうだから、逃(に)げていくし、オオカミなら、おまえののどに、食いついてくる」
おしまい