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1ねんせいのえどこばなし
むごんくらべ
きんじょの ものが 3にん あつまって、 むごん(しゃべらないこと)くらべを はじめました。
「こんやの つきが でるまでと しよう」
と、 きめて、 おたがいに、 だまり はじめましたが、 だんだんと、 たいくつに なってきました。
ひとりが あくびをして、
「あーーっ、 ものを いわないのは、 つらいものだ」
と、 いうと、 ふたりめの ひとが、
「これ、 むごんくらべなのに、 ものを いうな。 ・・・あっ、 しまった!」
と、 いって、 ふたりとも、 むごんくらべを やぶって しまいました。
のこった もうひとりは、 これを きき、
「つきが でるまで、 まだまだ じかんが あるというのに、 だめだなあ。 ・・・あっ、 しまった!」
と、 いって、 3にんとも だめになって しまいました。
おしまい
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