・3年生のおはなし いちらん
3年生の江戸小話(えどこばなし)
よいお手本
雨上がりのどろんこ道を、父親と息子が歩いていました。 父親が息子に、注意しました。 「息子よ。雨で道がぬかるから、転ばないように気をつけて歩くのだぞ」 そして次の瞬間、父親は自分の足をすべらせて転び、買ったばかりの新しい着物をどろだらけにしてしまったのです。 父親は半分ベソをかきながら、息子に言いました。 「今のを、よく見たか? 気をつけて歩かないと、こうなるのだぞ」
おしまい