ふくむすめ童話集 > 小学生童話(しょうがくせいどうわ) > 江戸小話用語集(えどこばなしようごしゅう)> うなぎとは?
うなぎとは?
うなぎとは、ウナギ科(か)の硬骨魚(こうこつぎょ)の事(こと)で、細(ほそ)い棒状(ぼうじょう)の姿(すがた)が特徴(とくちょう)です。
産卵場(さんらんじょう)は、日本(にほん)のうなぎは台湾(たいわん)・フィリピン東方(とうほう)の海域(かいいき)、ヨーロッパ・アメリカのうなぎは大西洋(たいせいよう)の中央部(ちゅうおうぶ)の深海(しんかい)で、稚魚(ちぎょ)はシラスウナギ・ハリウナギなどと称(しょう)し、春(はる)に川(かわ)に上(のぼ)り、河川(かせん)・湖沼(こしょう)・近海(きんかい)などに生息(せいそく)します。
うなぎは当初(とうしょ)、人気(にんき)のない食べ物(たべもの)でしたが、夏(なつ)ばて防止(ぼうし)の食べ物(たべもの)として売り出(うりだ)したところ、大人気(だいにんき)となりました。
特(とく)に土用(どよう)のうなぎは有名(ゆうめい)で、この日(ひ)にうなぎを食(た)べる習慣(しゅうかん)は、江戸時代(えどじだい)から続(つづ)いているといいます。
当初(とうしょ)の食べ方(たべかた)は、丸(まる)のまま蒸し焼(むしや)きにしていましたが、のちに、タレをつけるかば焼(や)きが主流(しゅりゅう)になり、その香(こう)ばしいにおいがうなぎの代名詞(だいめいし)になっています。
うなぎの開(ひら)き方(かた)は、もともと、お腹(なか)の方(ほう)を開(ひら)く、腹(はら)開(ひら)きでしたが、関東(かんとう)では切腹(せっぷく)のイメージがあるとして、背中(せなか)から開(ひら)く、背(せ)開(びら)きが主流(しゅりゅう)になっています。
最近(さいきん)は国産(こくさん)うなぎが高価(こうか)なため、スーパーなどでは、手頃(てごろ)な価格(かかく)の外国産(がいこくさん)うなぎが人気(にんき)ですが、一部(いちぶ)の商品(しょうひん)には、日本(にほん)で禁止(きんし)されている薬品(やくひん)をうなぎの養殖(ようしょく)に使用(しよう)している例(れい)もありますので、安価(あんか)すぎる商品(しょうひん)の購入(こうにゅう)の際(さい)には、ご注意(ちゅうい)下(くだ)さい。
うなぎが登場(とうじょう)する、主(おも)な小話(こばなし)。
・うなぎのかぎ賃(ちん)
・うなぎのてんのぼり