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コハク

コハク

 コハク(→琥珀(こはく))とは樹脂(じゅし)の化石(かせき)で、黄(き)、黄褐(おうかっしょく)、褐赤色(かっせきしょく)の半透明(はんとうめい)または透明(とうめい)なものです。
  不規則(ふきそく)な塊(かたまり)でみつかり、中(なか)に、昆虫(こんちゅう)、クモ、ムカデなど小動物(しょうどうぶつ)のきわめて保存状態(ほぞんじょうたい)のよい化石(かせき)をふくんでいることがあります。
  化学成分(かがくせいぶん)や物理的性質(ぶつりてきせいしつ)は産出(さんしゅつ)する場所(ばしょ)によって多少(たしょう)(ちが)いがあり、樹脂光沢(じゅしこうたく)をもち、装飾品(そうしょくひん)としてつかわれるほか、昆虫(こんちゅう)のはいったコハクは、「虫入(むしい)りコハク」として置物(おきもの)などに加工(かこう)されます。
  また、摩擦(まさつ)によって香(かお)りを発(はっ)し、帯電(たいでん)するのが特徴(とくちょう)です。

  産地(さんち)は主(おも)にロシアやポーランドのバルト海(かい)沿岸(えんがん)で、ほかにドミニカ、シチリア島(とう)、ルーマニアなどに産(さん)し、日本(にほん)では、千葉県(ちばけん)、岩手県(いわてけん)などに産(さん)します。
  比重(ひじゅう)が小(ちい)さいので、海水(かいすい)にうき、はるか遠(とお)くの海岸(かいがん)にうちあげられることもあります。
  ヨーロッパでは、古(ふる)くからペンダントなどの装飾品(そうしょくひん)として利用(りよう)され、日本(にほん)では、古墳時代(こふんじだい)に勾玉(まがたま)や棗玉(なつめだま)に加工(かこう)されました。

  硬度(こうど)2〜3。比重(ひじゅう)1.04〜1.10。

  写真(しゃしん)はコハクにとじこめられたユスリカ

  コハクが登場(とうじょう)する、主(おも)な昔話(むかしばなし)

ふしぎな玉(たま)
人魚姫(にんぎょひめ)

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