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コウノトリ

　コウノトリとは、全長(ぜんちょう)115センチメートルほどのコウノトリ科(か)の鳥(とり)で、ヨーロッパからインド北部(ほくぶ)で繁殖(はんしょく)し、アフリカからインド南部(なんぶ)で越冬(えっとう)します。
　明治初期(めいじしょき)までは日本(にほん)でも繁殖(はんしょく)していましたが、現在(げんざい)では中国大陸(ちゅうごくたいりく)から、まれに飛来(ひらい)することがある程度(ていど)です。
　姿形(すがたかたち)がよく似(に)ているため、ツルとまちがわれることが多(おお)いですが、コウノトリのほうが嘴(くちばし)や首(くび)が太(ふと)いです。
　個体数減少(こたいすうげんしょう)の理由(りゆう)は、銃猟(じゅうりょう)の普及(ふきゅう)と第2次(だい２じ)世界大戦後(せかいたいせんご)の餌(えさ)に対(たい)する農薬(のうやく)の影響(えいきょう)といわれています。
　個体数(こたいすう)の減少(げんしょう)から、1956年(ねん)、特別天然記念物(とくべつてんねんきねんぶつ)に指定(してい)されましたが、71年(ねん)以降(いこう)、野生(やせい)の個体(こたい)は観察(かんさつ)されていません。
　
　また、コウノトリが赤ん坊(あかんぼう)をつれてくるという言い伝(いいつた)えが、ドイツやオーストリアにあります。
　コウノトリは毎年(まいとし)春(はる)になると、律義(りちぎ)に同(おな)じ場所(ばしょ)に営巣(えいそう)し、雛(ひな)に対(たい)してこまやかな世話(せわ)をすることから、そのような連想(れんそう)がわいたのかもしれませんね。

　コウノトリが登場(とうじょう)する、主(おも)な世界昔話(せかいむかしばなし)。

・大(おお)きなスイカ