きょうの江戸小話
童話集 > 小話 > 12月

12月12日の小話

よっぱらい

よっぱらい

 江戸の町では、夜おそくなりますと、あっちのかど、こっちの道で、よっぱらいがふらふらと、千鳥足(ちどりあし→足もとが、ふらふらしながら歩くようす)で歩いております。
 そんなよっぱらいのひとりが、きゅうに気持ちが悪くなり、その場へヘドをはくと、ひっくりかえって、グーグー高いびきをかいて、ねてしまいました。
 そこへ、犬が二、三びきやってきて、これはごちそうとばかりに、べロべロべロべロと、よっぱらいの口のまわりまでなめまわしますと、よっぱらいは、
「これはこれは、どなたかはぞんぜぬが、ごかいほう、ありがとうございます」
  よっぱらいとは、だれでもこんなものです。

おしまい

きょうの「366日への旅」
記念日検索
きょうは何の日?
誕生花検索
きょうの誕生花
誕生日検索
きょうの誕生日
福娘童話集
きょうの世界昔話
福娘童話集
きょうの日本昔話
福娘童話集
きょうのイソップ童話

今月一覧へ トップへ