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第 167話

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制作 : 声のビタミン なっチャンネル

タヌキとサルの知恵くらべ
長崎県の民話長崎県情報

日本語 ・日本語&中国語

 むかしむかし、タヌキとサルが、知恵比べをする事になりました。
「しかし、サルくんは頭がいいからな。よほどうまくやらないと、負けてしまうぞ」
 そこでタヌキはきれいな娘さんに化けて、サルが来るのを待っていました。
 ところがサルは、娘さんに化けたタヌキをひと目見て言いました。
「だめだ、だめだ。いくら上手に化けても、後ろからしっぽが出ていてはね」
 本当はしっぽなんか出ていないのですが、タヌキはびっくりして元の姿に戻りました。
「やっぱり、タヌキくんか。ぼくのうそに、まんまとひっかかったな」
「くそー!」
 タヌキは、くやしくてたまりません。
 何とかしないと、ますますサルに馬鹿にされてしまいます。
「でもどうやって、サルくんに仕返しをしよう」
 タヌキが一人になって考えていると、むこうから魚屋が車を引きながらやってきました。
 それを見たタヌキは、すぐに死んだ真似をして、道ばたに倒れました。
「おや? こんなところにタヌキが死んでいるぞ。しめしめ、これであたたかい毛皮をつくれる」
 魚屋は喜んで、タヌキを車の上にのせました。
 すると車の上でそっと起きあがったタヌキは、魚を何匹もかかえて飛び降りると、サルのところへ行きました。
 それを見たサルは、びっくりして言いました。
「すごいな、そんなにたくさん、どこで取ったんだい?」
 するとタヌキは、何くわぬ顔で言いました。
「それは、池で取ったのさ」
「へえ、どうやって?」
「ああ、簡単だよ。池の上にある松の枝からしっぽを下げておくと、いくらでも魚が釣れるんだ」
「へえー、それなら、ぼくもその池へ連れて行っておくれよ」
 そこでタヌキは、松の木の生えている池にサルを連れていきました。
 サルは教えられた通り松の木に登ると、枝の先につかまって、しっぽを池に下げました。
 でも、なかなか魚はかかりません。
「あきらめちゃあ、だめだよ。ぼくだって、一晩中池にしっぽを下げていたんだもの」
 それを聞いたサルは、夜になっても寒いのをがまんして、池にしっぽを下げていました。
 さて、朝になってタヌキが様子を見に行ってみると、可哀想な事に、サルはカチカチに凍りついて死んでいたのです。

おしまい

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