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      福娘童話集 > 絵本紙芝居(アニメかみしばい) 竹の子のおとむらい 
         
          竹の子のおとむらい 
         
        アニメサイズ
        Max 2560×1440 字幕「日本語」  (youtubeの設定で変更可能) 
        
         
        イラスト たつよ   提供 らくがきの日常 
         
        竹の子のおとむらい 
        一休さんのとんち話 → 一休さんについて 
         
        イラスト版  えほん版 
      
       むかしむかし、一休さん(いっきゅうさん)と言う、とんちで評判の小僧さんがいました。 
 一休さんのお寺の竹やぶの隣にはお屋敷があり、最近、お侍が引っ越してきました。 
 
 ある日の事、一休さんが庭そうじをしていると、隣の侍が竹の子の皮をザルに入れてきて、こう言ったのです。 
      「こやつらは、わしの屋敷にあいさつもなしに生えてきよった。 
       武士の屋敷に勝手に入るとは、まこと無礼な奴。 
       よってこのわしが、刀にかけてやった。 
         無礼者の体は、このわしがとむらってやる。 
       だから残った着物は、お前のところに返してやろう」 
       それを聞いて一休さんは、腹を立てました。 
        (お寺の竹の子をひとりじめして、いらない皮だけ持って来るなんて! ようし、みていろ) 
         
         一休さんがお侍の屋敷に行くと、ちょうど竹の子がゆであがるところでした。 
       一休さんは、ぺこりと頭を下げて、侍のところへ行くと言いました。 
      「お侍さま。 
       たとえ竹の子であっても、命ある物はお経をあげてとむらってやらねばなりません。 
       ですから、この竹の子の体を、お寺に持って帰りますね」 
      「なぬっ?」 
        「それともお侍さまが、竹の子の為にお経をあげてくださいますか?」 
        「いや、それは・・・」 
         お侍はお経の言葉を知らないので、仕方なくゆであがった竹の子を一休さんに差し出して言いました。 
      「わかった。持って帰るがよい。 
       ・・・そうか、お前があの一休だな」 
         
       こうしてゆでた竹の子を手に入れた一休さんは、お寺で簡単なお経をあげると、あとはみんなでおいしく食べたのでした。 
      おしまい 
         
          
           
          
          
       
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