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        世界の有名な話 第40話 
         
          
         
        ライオンに恩返しをしたネズミ
     
         ライオンがひるねをしていました。 
    そこへネズミが来て、ライオンの背中へのぼり、ちょろちょろ走りました。 
    ライオンは目をさまし、ネズミをつかまえて食べようとしました。 
  「お助け下さい。こんなちっぽけなネズミなんておいしくありません。わたしをゆるして下さったらいつかかならず、あなたのお役に立ちますから」 
    ネズミはふるえながら、いっしょうけんめいにたのみました。 
    ライオンはネズミがかわいそうになり、だまってはなしてやりました。 
    何日かして、ライオンが猟師のアミにかかってしまいました。 
    ネズミはするどい歯でアミをかみ切り、ライオンを助け出してやりました。 
  「ありがとう。おかげで命びろいをした」 
    ライオンはネズミにお礼をいい、それからなかよくくらしました。 
   
    この話は、どんなにつよいものでも、ときには弱いものに助けてもらわなければならないときがある。ということをおしえています。 
      おしまい 
         
         
        
       
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