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7月23日のイソップ童話
太陽とカエル
ある夏の日に、太陽が結婚式をあげたいというので、動物たちがお祝いをしていました。
カエルたちまでが、「めでたい、めでたい」と、うかれていました。
そのとき、一ぴきのカエルがなかまにむかってさけびました。
「みんな、いったいなにを考えているんだ。なにがめでたいんだ。太陽1人だけでも沼という沼が干あがってしまうのに、太陽がお嫁さんをもらって、こどもがうまれてみろ、どんなことになるかわからないのか」
よく考えてみれば、自分には少しもめでたくない事なのに、まわりのふんいきにあわせてさわぐ、軽はずみな人はたくさんいます。
おしまい