なみだがポロリ 日本の悲しい話 ☆福娘童話集☆ 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
福娘童話集 > ジャンル別 > 日本の悲しい話 > おわかれにきたむすめ
お話しの移動
・ 福娘童話集

・ ジャンル別

・ 日本の悲しい話 (全30話)

→  1話 〜 10話
→ 11話 〜 20話
→ 21話 〜 30話
- 広 告 -
 


日本の悲しい話 第13話

お別れに来た娘

お別れに来た娘

♪音声配信
☆横島小次郎☆

 むかしむかし、ある村に、一人暮らしのおばあさんがいました。
 娘を遠くの町へお嫁にやってしまってから、ずーっと一人暮らしです。
「この間の娘からの手紙では、体が思わしくないといっていたが、今頃、どうしておるかのう? ・・・心配だな」

 ある晩の事、おばあさんがいつもの様に娘の事を考えていると、いつの間に帰って来たのか、娘が座敷の外でボンヤリと立っていました。
「おや? おおっ、よく帰って来たな」
「・・・・・・」
「どうだい、体の具合は?」
「・・・・・・」
「まあ、とにかく中へお入り」
 すると娘はスーッと滑る様に座敷へ入り、おばあさんにおじぎをしました。
 いつもは明るく元気な娘がニコリともしないし、ひとこともしゃべりません。
 娘は仏壇に手を合わせると、おばあさんにもう一度おじぎをして、そのままスーッと消える様にどこかへ行ってしまいました。
「はて、どうしたんじゃ?
 さっきの娘が着ていたあの着物は、娘を嫁にやる時に持たせてやった物。
 娘に間違いないのに、どうして、ひとことも言わずに帰ってしまったんじゃ?」

 次の朝。
 おばあさんのところに、娘がお嫁に行った家から使いが来ました。
 驚く事に、娘が昨日の晩、息を引き取ったというのです。
「娘が・・・。
 それでは、昨日来た娘は」
 おばあさんは、使いの男に尋ねました。
「もしや、娘が死んだのは何時頃の事で、その時は、これこれこういう柄の着物を着てはおらなかったじゃろうか?」
「はい。確かにその通りです。・・・ですが、どうして知っているのですか?」
 おばあさんは、目に涙を浮かべて言いました。
「ああ、やっぱり。あれは娘が幽霊になって、お別れに来てくれたんだね」
 後からおばあさんに訳を聞いた使いの男は、
「不思議な事もあるものだ」
と、言いながら、町へ帰って行きました。

おしまい

 前のページへ戻る

ジャンルの選択
・有名な話 日本 世界
・こわい話 日本 世界
・わらい話 日本 世界
・感動話 日本 世界
・とんち話 日本 世界
・悲しい話 日本 世界
・ふしぎ話 日本 世界
・恩返し話 日本 世界
・恋物語 日本 世界
福娘童話集
人気コーナー
きょうの新作昔話
未公開の童話・昔話を毎日
一話ずつ公開
おはなし きかせてね
福娘童話集をプロの声優・ナレーターが朗読
小学生童話
幼稚園から小学6年生まで、学年別の童話・昔話集
おくすり童話
読むお薬で、病気を吹き飛ばそう!

福娘の姉妹サイト

http://hukumusume.com

366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診