なみだがポロリ 日本の悲しい話 ☆福娘童話集☆ 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
福娘童話集 > ジャンル別 > 日本の悲しい話 > 丸岡城の人柱
お話しの移動
・ 福娘童話集

・ ジャンル別

・ 日本の悲しい話 (全30話)

→  1話 〜 10話
→ 11話 〜 20話
→ 21話 〜 30話
- 広 告 -
 


日本の悲しい話 第12話

丸岡城の人柱

丸岡城の人柱
福井県の民話

 むかしむかし、丸岡城(まるおかじょう)が築城(ちくじょう→城を建てること)された時のお話です。
 どうしたことか、丸岡城は何度建てかけても、城がくずれてしまって建ちませんでした。
 お城を建てる責任者は、最後の方法として人柱(ひとばしら)を立てることを考えました。
 そして、人柱の希望者をつのりました。
 でも、自分から命を犠牲(ぎせい)にして、城の下に入る者などいるはずがありません。
 ですから希望者が見つかるまで、築城は中断することになりました。
 さてその頃、丸岡の城下町(じょうかまち)に、片目の女が息子と住んでいました。
 女は片目のうえ体も悪いので、とてもまずしい生活をしていました。
 その片日の女は、人柱のことを聞いて、
(どうせ自分は長生きできない。このまま自分が死んでしまったら、かわいい自分の息子はどうなってしまうのだろう? もし息子が幸せになるならば)
と、自分が人柱になってもよいと、奉行(ぶぎょう)に願いでました。
「私は人柱になります。そのかわりどうか、息子を武士(ぶし)に取り立ててください」
「うむ、約束しよう」
 片日の女は奉行との約束を信じて、人柱になりました。
 城は無事に完成しましたが、どういうわけか、息子は武士に取り立ててもらえませんでした。
 それからは夏になるたびに、お城の堀(ほり)の水面いっぱいにもがしげり、毎年一回は、もをからなければなりません。
 そしてその日はきまって、小雨がしとしとと降りだすのです。
「あら、いとし、片日の女の涙雨」
と、町の人々は母心をいとおしみました。
 また、お城には片目の蛇が住んでいたのですが、それは片日の女の怨霊(おんりょう)だといわれています。

おしまい

 前のページへ戻る

ジャンルの選択
・有名な話 日本 世界
・こわい話 日本 世界
・わらい話 日本 世界
・感動話 日本 世界
・とんち話 日本 世界
・悲しい話 日本 世界
・ふしぎ話 日本 世界
・恩返し話 日本 世界
・恋物語 日本 世界
福娘童話集
人気コーナー
きょうの新作昔話
未公開の童話・昔話を毎日
一話ずつ公開
おはなし きかせてね
福娘童話集をプロの声優・ナレーターが朗読
小学生童話
幼稚園から小学6年生まで、学年別の童話・昔話集
おくすり童話
読むお薬で、病気を吹き飛ばそう!

福娘の姉妹サイト

http://hukumusume.com

366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診