なみだがポロリ 世界の悲しい話 ☆福娘童話集☆ 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
福娘童話集 > ジャンル別 > 世界の悲しい話 > 竹になった娘
お話しの移動
・ 福娘童話集

・ ジャンル別

・ 世界の悲しい話 (全10話)

→  1話 〜 10話
- 広 告 -
 


世界の悲しい話 第6話

竹になった娘

竹になった娘
朝鮮半島の昔話 → 朝鮮半島の国情報

♪音声配信
まちゃりんの読んだり〜の♪

 むかしむかし、タエという名まえのきれいな娘がいました。
 タエはやさしいお父さんとお母さんに見まもられて、スクスクと育ちました。
 ところがタエが十一歳になった時、お母さんが重い病気になって死んでしまいました。
 タエは悲しくて悲しくて、いつまでもないていました。
 お父さんは、小さなタエがかわいそうでなりません。
 そこで新しいおくさんをもらうと、タエの世話をたのんでいいました。
「どうか、娘をかわいがっておくれ」
 新しいおくさんは、
「もちろんですとも」
と、いいましたが、心の中ではタエがじゃまでたまりません。
「なんで、こんな子のめんどうをみなくちゃならないのかしら。この子がいなければ、もっとすきなことができるのに」
 まま母はタエを見るたびに、そんなことを考えました。
 ある日、お父さんが遠いところヘ旅に出ることになりました。
「今度は長いあいだ帰ってこられないから、くれぐれもタエのことをたのむよ」
 お父さんはまま母にそういうと、心配そうにタエを見ながらいってしまいました。
「タエを殺してしまうなら、今だわ!」
 まま母は、おそろしいことを思いつきました。
 おもちに毒(どく)をまぜて、タエに食ベさせるのです。
「さあタエ、お食ベ。おいしいおもちだよ」
 まま母におもちをすすめられて、タエはヘんだなと思いました。
 ふだんから、まま母にはいじ悪ばかりされていたからです。
「でも、せっかくおかあさまがつくってくれたおもちですもの。うたがっては悪いわ。いただきます」
 タエは思いなおすと、まま母にお礼をいっておもちを食べました。
 毒はあっというまにきいて、タエはその場にたおれて死んでしまいました。
 まま母は、タエの死体を家のうらの畑にうめました。
「ここなら、だれにもわからないわ」
 それからしばらくたったある日、タエがうめられたところから、一本のくきがはえてきました。
 そのくきは長くのびて、細い枝と細い葉をつけました。
「あのくきを、わたしにください」
 見知らぬ男がやってきて、まま母にたのみました。
 まま母はカマでくきをきると、その男にやりました。
 男はくきをうけとると、笛(ふえ)にしてふき出しました。
 すると、こんな音が出てきたではありませんか。
♪おとうさま、おかあさま。
♪娘のタエは、殺されたの。
♪新しいおかあさまに、殺されたの。
♪このくきは、わたしの骨の一本よ。
 それを聞くと、まま母はブルブル体をふるわせて、男をおいはらおうとしました。
 けれど男は、そこらじゅうを走りまわって笛をふきつづけました。
 ちょうどそこへ、長いあいだ旅に出ていたお父さんが帰ってきました。
 お父さんは、ふしぎな笛の音を聞くと、
「これはいったい、どうしたことだ?」
と、まま母や近所の人にたずねました。
 やがて本当のことがわかると、お父さんはおこって、まま母を殺してしまいました。
 タエがうめられた場所からは、いつも同じ長いくきがはえました。
 やがて人びとはそのくきをタエ(竹)とよび、かわいそうな娘を思い出すのでした。

おしまい

 前のページへ戻る

ジャンルの選択
・有名な話 日本 世界
・こわい話 日本 世界
・わらい話 日本 世界
・感動話 日本 世界
・とんち話 日本 世界
・悲しい話 日本 世界
・ふしぎ話 日本 世界
・恩返し話 日本 世界
・恋物語 日本 世界
福娘童話集
人気コーナー
きょうの新作昔話
未公開の童話・昔話を毎日
一話ずつ公開
おはなし きかせてね
福娘童話集をプロの声優・ナレーターが朗読
小学生童話
幼稚園から小学6年生まで、学年別の童話・昔話集
おくすり童話
読むお薬で、病気を吹き飛ばそう!

福娘の姉妹サイト

http://hukumusume.com

366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診