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世界の感動話 第18話

星の金貨
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むかしむかし、あるところに、小さな女の子がいました。
お父さんもお母さんも死んでしまって、女の子の持っている物は着ている服と、しんせつな人がくれた一切れのパンだけです。
たよる人のいない女の子は、神さまだけをたよりに野原へ出ていきました。
すると、まずしい男の人がやってきて言いました。
「おねがいだ。わたしに何か食べるものをおくれ、もう、腹ぺこなんだ」
食べるものといっても、女の子には一切れのパンしかありません。
このパンをあげてしまったら、女の子の食べるものがなくなってしまいます。
でも女の子は、持っていたパンを全部あげて言いました。
「神さまのおめぐみがありますように」
そして先へ歩いていくと、1人の子どもがやってきて、泣きながら言いました。
「さむい、あたまがさむいよう。ねえ、何かかぶる物をちょうだい」
そこで女の子は、自分のボウシをあげて言いました。
「神さまのお恵みがありますように」
またしばらく行くと、今度は上着がなくてこごえている子どもに会いました。
女の子は自分の上着をぬぐと、その子どもにあげて言いました。
「神さまのお恵みがありますように」
また先へ歩いていくと、べつの子がスカートをほしがるので、スカートをあげて言いました。
「神さまのお恵みがありますように」
とうとう、女の子は森にやってきました。
あたりはもう、すっかり暗くなっています。
そこへまた1人の子どもがやってきて、下着をほしがりました。
下着をあげると、女の子ははだかになってしまいます。
女の子は、すこしまよいましたが、
(暗い夜だから、だれにも見えやしないわ)
女の子はこう考えて下着をぬぐと、とうとうこれもあげて言いました。
「神さまのお恵みがありますように」
こうして女の子が何一つ身につけずに立っていると、とつぜん空から星が落ちてきました。
そしてその星は、ピカピカ光る金貨になったのです。
気がつくと、裸だったはずの女の子は、いつのまにかりっぱな服を着ていました。
「ああ、神さまありがとう」
女の子は金貨をひろいあつめると、そのお金で一生しあわせに暮らしたということです。
おしまい

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