世界の有名な話 第35話 
         
          
         
大きなカブ 
ロシアの昔話 → ロシアの国情報 
      
       畑に、カブが出来ました。 
         今まで見たこともないような、とっても大きな大きなカブです。 
        「おお、これはすごい。さっそくぬいてみようか」 
         おじいさんはカブを引っぱりましたが、カブはぬけません。 
         おばあさんが、やってきました。 
        
       「あら、大きなカブですね。どれ、わたしも手伝いますよ」 
         おばあさんはおじいさんの腰に手をかけると、おじいさんと力を合わせてカブをぬこうとしましたが、やっぱりカブはぬけません。 
         次に、まごがやってきました。 
        
       「おじいさん。ぼくも手伝うよ」 
         おじいさんとおばあさんとまごは、力を合わせてカブをぬこうとしましたが、やっぱりカブはぬけません。 
         次に、イヌがやってきました。 
        
       「おじいさん。わたしも手伝います。ワン」 
         おじいさんとおばあさんとまごとイヌは、力を合わせてカブをぬこうとしましたが、やっぱりカブはぬけません。 
         次に、ネコがやってきました。 
        
       「おじいさん。あたしも手伝います。ニャー」 
         おじいさんとおばあさんとまごとイヌとネコは、力を合わせてカブをぬこうとしましたが、やっぱりカブはぬけません。 
         次に、ネズミがやってきました。 
        
       「おじいさん。おいらも手伝います。チュー」 
         おじいさんとおばあさんとまごとイヌとネコとネズミは、力を合わせてカブをぬこうとしました。 
        「うーん よいしょ」 
        「うーん よいしょ」 
        「うーん よいしょ」 
        「うーん ワン」 
        「うーん ニャー」 
        「うーん チュー」 
        
        みんなで、力いっぱい引っぱりました。 
         すると、 
        「スッポーーーン!!」 
        
        とうとうカブは、ぬけました。 
         それは、とってもとっても大きなカブでした。 
      おしまい 
         
         
        
       
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