とうけん と ふつう の イヌ
ある いえ に かわれている イヌ が、もうじゅう と たたかう ように くんれん されて いました。 あるひ、たくさん の もうじゅう が せいぞろい している のを みた この イヌ は、 くびわ を ひきちぎって まち に にげだし ました。
まるで うし の ように たくましい とうけん が にげてくる のを、ほか の イヌたち が みて、 「きみ は、なぜ にげて きたの?」 と、たずねます と、とうけん は、 だけど、ライオン だの クマ だの を あいて に たたかわされる の だから、いつ だって、
『こんど は しぬ か?』、『こんど は しぬ か?』と、おそろしくて しかたが ないんだ」 これ を きいて、ふつう の イヌたち は おたがいに、 「ぼくたち は びんぼう だけど、しあわせ なんだなあ。
と、いいあいました。 おしまい |
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