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イラスト 柴田伸子 サイト 昔話で販促!
わらび の おん
A kindness of bracken
(日本昔話)(岩手県)
(Japanese classical stories)(Iwate city)
ほんやく(Translation) ちいさな翻訳屋さん
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むかし むかし、おおきな ヘビ が ひるね を して いると、
A long time ago, it was when a big snake was taking a nap,
ふうん な こと に つち の なか から かや が め を だして、
unfortunately a reed put out its buds from the ground and
とがった さき で ヘビ の からだ を つきとおして しまった の です。
the tip went through the body of the snake.
やがて め を さました ヘビ は、
After a while, when the snake woke up,
「あぁーーっ、よく ねたな。さて、おひるごはん に カエル でも たべ に いくか」
“Ah, I had a good sleep. Well, I want to eat frogs for my lunch.”
と、まえ に すすもう と した の ですが、
he said so and tired to move forward.
かや に からだ を つらぬかれて いる ので、からだ が まえ に すすみません。
However since his body was pieced by the bud, he couldn’t move forward.
「あれ? おかしいなあ?」
“Oh? Why can’t I move?”
そこで じぶん の からだ を みて、ようやく じぶん の からだ が かや に つらぬきとおされている こと を しった の です。
Finally he looked at his body and noticed that his body was stabbed by a reed.
「わあぁぁ! これ は たいへんだ!」
“Oh no! This is serious!”
ヘビ は しっぽ を バタバタ させたり、からだ を クネクネ したり しました が、
The snake thrashed his tail and wiggled his body,
どう がんばって も、かや から からだ が ぬけません。
but he couldn’t pull out his body from the bud .
「どうしよう? このまま うごけない と、うえじに して しまうよ」
“What should I do? If I can’t move, I will die for hunger.”
ヘビ が ほとほと こまって いる と、ちょうど ヘビ の おなか の した あたり から、かわいい ワラビ が でて きました。
While he got disgusted with the situation, a tiny bracken came up under the belly of the snake.
ワラビ は、ヘビ が こまって いる のを みる と、
When the bracken saw the snake was in trouble, it said,
「ヘビさん、ヘビさん、ぼく が からだ を もちあげて あげる から、もう すこし の がまん だよ」
“Hey, my friend snake, I will try to hold your body up. Be patient a little bit more.”
と、いって、ヘビ の からだ を どんどん もちあげて いきました。
Then the bracken hold up the snake’s body steadily.
こうして ヘビ の からだ は、つきささっていた かや から スポン と ぬけた の です。
As a result, the body of the snake could pull out from the reed.
からだ が じゆう に なった ヘビ は、おおよろこび です。
The snake were so happy to be free.
「ありがとう、ワラビさん。ほんとう に ありがとう」
“Thank you, bracken. Thank you very much.”
それから ヘビ は ワラビ を たいせつ に する よう に なりました。
Since then, snakes took care of bracken.
そして、ヘビ が にんげん を おそう とき に、にんげん が、
And when snakes attack people, if people sing
♪ヘビ よ、ヘビ
♪Snake, snake
♪かやばたけ に ひるね して
♪ do you remember the kindness of bracken
♪ワラビ に たすけて もらった おん を わすれたか?
♪ when you were taking a nap in the reed field?
♪もしも かんだり した ならば、ワラビ を ぜんぶ とって しまうぞ
♪ If you bite me, I will take all of the bracken.
と、となえる と、ヘビ は ワラビ の おん を おもいだして、みち を あけて くれる のだ そうです。
Because of the song, snakes remember the kindness of bracken and they prepare a way for people.
おしまい
The end
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