ヘビ の あし
むかしむかし、むらびとたち が あつまって、おてら の そうじ を していました。
「ごくろうさまでした。 みんな は おれい を いって、おさけ を うけとりました。 みんなで のむには、とても たりません。 「では、こうしたら どうだろう。 「なるほど、それは おもしろい。 みんな は いっせい に、ヘビ の え を かきはじめました。 すると ひとり の おとこ が、いちばん はやく かきあげました。 「できたぞ! おれ が いちばんだ! 「しまった! これ は しくじったぞ。 と、あわてて ヘビ の あし を かきはじめたのです。 「できた。さけ は、おれ の もの だ」 おとこ は そう いう と、おさけ を おいしそう に のみました。 はじめ の おとこ が ざんねんそう に みて いる と、さけ を のんだ おとこ が わらって いいました。 よく かんがえて みろ、ヘビ に あし が あって たまるもんか。 おしまい |
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