8月18日のイソップ童話
年をとった馬
年をとった馬が、粉屋のうすをひくために売られました。
うすを回すぼうにつながれて、ぐるぐるまわりながら、馬は悲しい声でうめきました。
「むかしは競馬場(けいばじょう)をさっそうとまわったわしが、同じまわるといったって、やれやれ、なんというまわりかたをするようになったことか。おちぶれたものだなあ」
若いときに活躍した人ほど、年をとってから、若いときはどうだったと、ぐちをこぼしますが、もう若い頃にもどれないのですから、なげいていてもしかたありません。
おしまい
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