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ほいくえん・ようちえん の せかいむかしばなし

ぞうの はなは なぜながい
きっぷりんぐ の どうわ → きっぷりんぐ の どうわ の せつめい
どうぶつえんで にんきものの はなのながい どうぶつと いえば ぞう ですが じつは ぞうの はなは ほんとうは みじかかったのです。
これは なぜ ぞうの はなが ながくなったかの おはなしです。
むかしむかし あるところに ぞうの おやこが いました。
もちろん はなの みじかい ぞうの おやこです。
あるとき こぞうが おかあさんぞうに ききました。
「わにさんの だいすきな たべものは なあに?」
それを きいた おかあさんぞうは びっくり。
「ぼうや そんな おそろしいことを きくものでは ありませんよ」
「そうだよ。 そんなことを きいては いけないよ」
となりにいた おとうさんぞうも いいました。
でも こぞうは しりたがりや でしたから わにのいるかわに いきました。
「ねえ わにさん。 あなたの すきな たべものは なあに?」
すると わには
「へっへへへ。 おれの すきな たべものは こぞうさ。 とうさんや かあさんに きかなかったのかい?」
と いって こぞうの みじかいはなに 「がぶり!!」と かみつきました。
びっくりした こぞうは からだを うしろに ひっぱって わにの くちから はなを ひきぬこうと しました。
しかし わには はなに かみついたまま はなしてくれません。
「うーん うーん うーん」
こぞうが からだを うしろへ ひっぱりますが
「ぎゅー ぎゅー ぎゅー」
わにも まけじと はなを ひっぱります。
こぞうと わにの りょうほうが ちからいっぱい ひっぱったので そのうち こぞうの はなが だんだんと のびて いきました。
「もう はなしてよ! いたいじゃないか!」
とうとう こぞうが おこって のびた はなで わにを 「ばちん!!」と ひっぱたきました。
「あれー たすけてくれー」
わには そのまま とおくまで とんでいって しまいました。
こんなわけで こぞうの はなは ながくなって しまったのです。
そして それから うまれた ぞうは みんな はなが ながくなったと いうおはなしです。
おしまい

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