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12月13日のイソップ童話
オオカミとヒツジの群れとオスヒツジ
オオカミの代表が、ヒツジたちのところへきて、
「番犬をこちらにひきわたして殺させれば、あなたがたをおそうことはいっさいやめて、平和にくらすことにします」
と、もうしいれました。
バカなヒツジたちは、
「そうしましょう、そうしましょう」
と、すぐにさんせいしました。
しかしそのとき、一匹のオスヒツジが、オオカミの代表にむかって大声でさけびました。
「オオカミを信用していっしょにくらすことなんかできるものか! 番犬にまもられていてさえ、安心して草を食べることができないくらいなのだから」
敵の言葉を信用して、自分をまもってくれるものを手ばなしてはなりません。
おしまい