イソップとは童話について
紀元前6世紀のギリシャの寓話作家で、奴隷の身分であったが、動物寓話を作るようになってから有名になり、当時のギリシャで、それなりの力と発言力を持つようになる。
動植物を主人公にした話が多く、話の1つ1つが厳しい社会を生き抜くための教訓としてしめくくられています。
当時は文字が読める人がほとんどいなかったため、イソップ童話は口伝で広まりました。
そのため、同じような話も数多くあり、題名は同じでも、違う複数の話になったものもあります。
イソップが死んだ後も話は増え続け、有名な「アリとキリギリス」も、イソップが死んだ後に出来た話だと言われています。
当時のイソップ童話は、奴隷のイソップが、当時のギリシャを生きるための知恵や、権力者をいましめるためにつくったものです。
それが数々の作家の改編や時代の変化により、こどもの童話の代名詞となりました。
イソップ自身が作ったイソップ童話の数が、どのくらいあるのかはわかりませんが、現在、イソップ童話として語り継がれているものは、400話をこえると言われています。
その中には、人種差別や現在の道徳観念とは大きくかけ離れた物もあります。
「366話の昔話」では、それらを出来るだけ取り除いた形で構成しております。
「きょうのイソップ童話」では、中世に描かれたイソップ物語の木版画をイラストとして使用しているため、多少見にくい物もありますがご了承ください。
なお、イラスト作成に協力してもよいという、奇特な方がございましたら、こちらまでご連絡ください。