眠れないときのお薬童話 福娘童話集
 


福娘童話集 > お薬童話 > 眠れない時のお薬童話

とおせんぼう

とおせんぼう
イギリスの昔話 → イギリスの国情報

 むかしむかし、イギリスのゴタムという村に、すこしかわった人たちがすんでいました。
 ある日、はしの上で二人の男がバッタリ出あいました。
「こんにちは。どこへ出かけるのかね?」
と、一人がたずねると、
「このさきの村に、ヒツジを十頭、かいにいくのだよ」
と、あいての男がこたえました。
「ふうん、ヒツジをかって、かえりはどこの道をとおるの?」
「もちろん、この道さ」
 すると男は、きゅうにおこったようにいいました。
「では、このはしをとおるのだな。それはダメだ。このはしにヒツジをつれてこられては、おれがとおるじゃまになる。そんなことはゆるさないぞ!」
「なに! このはしはおまえだけのものではない。おれはきっと、ヒツジをつれてとおってやる!」
「いや、とおらせるものか!」
「とおってみせる!」
「やかましい! しずかにしろ! おまえがそんな大声でどなったら、おれのヒツジたちがビックリして、はしの手すりをとびこえて川へおっこちてしまうぞ!」
「そんなこと、しったことじゃない!」
「バカいえ、おれのだいじなヒツジだぞ!」
「なんといったって、ここはわたらせない!」
「いいや! わたってみせる!」
 いいあらそっているところへ、ほかの村の人がやってきました。
「おいおい、おまえさんたち。なぜけんかをしているんだい?」
「ああ、おれのヒツジたちを、とおさないというからだよ」
と、一人がけんかのわけをはなしますと、
「ふうん。それで、そのヒツジはいったいどこにいるんだい?」
「へっ? ・・・」
「あっ、・・・」
 二人の男は、ヒツジがまだそこにはいないことにきがつきました。
 バカバカしくなった二人は、そのままはしをわたって、どこかへいってしまいました。

おしまい

前のページへ戻る

子どもの病気相談所
トップページへ
病気の検索
WEB問診
カテゴリー別
あいうえお順
キーワード検索
お役立ち情報
緊急対応マニュアル
家庭のツボ療法
病気を改善 料理薬
病気を改善 お薬童話
予防接種の豆知識
安全な市販薬
夏の虫さされ特集
よくある質問Q&A
無料の電話相談リンク
福娘のサイト
366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
福娘童話集
世界と日本の童話と昔話
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識