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ふくむすめどうわしゅう(Hukumusume fairy tale collection) > がいこくご(Foreign language)
>にほんご(Japanese) & えいご(English) うそつき の めいじん(A great liar)
ほんやくばん だい 003わ
Translation version The third story
うそつき の めいじん
A great liar
ほんやく(Translation) ちいさな翻訳屋さん
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むかしむかし、あるところに、うそつき の めいじん が いました。
Once upon a time, there lived a man called a great liar.
あまりにも じょうず に うそ を つくので、だまされた ひと は おこる どころか かんしん してしまうほどでした。
His lies were so brilliant that those who were deceived got impressed rather than got angry.
あるとき、おしろ の とのさま が この おとこ を よびよせました。
One day, a lord called over the liar to his castle.
「おまえ は、うそつきめいじん だ そうだな。うまく わし を だませた なら、なんでも すきな もの を やろう」
”I know you are the great liar. If you can deceive me, I will give you whatever you want.”
すると、おとこ が こたえました。
Then the liar answered.
「じつは、わたし が うそ を つくには 『 うそつきぶくろ 』 と いう もの が いるのです。
”To tell you the truth, I need a“ liar’s bag” when to lie about things.
きょう は いえ の たんす の うえ に その ふくろ を おいて きたので、とってこない と うそ を つけません」
I forgot it on top of the cabinet at home, I can not make up a lie without the bag.”
とのさま は、けらい を おとこ の いえ に やりました。
The lord sent out a servant to the liar’s home.
しばらくして けらい は もどってくる と、とのさま に いいました。
After a while, the servant came back to the castle, and said to the lord.
「おとこ の いえ の すみからすみまで さがしました が、『 うそつきぶくろ 』 など ありませんでした」
”I looked for the bag all over his house, but there is no “liar’s bag” in his house. ”
それ を きいて、おとこ は いいました。
And the liar said,
「そうです。もともと そんな ふくろ は ありません。これが うそ です」
”That’s right. There is no such thing as a liar’s bag. ”
「むっ、あっぱれじゃ!」
”Oh, well done!”
みごと に うそ を つかれた とのさま は おおよろこび で、うそつきめいじん に たくさん の ほうび を あげました。
The lord were highly pleased with his great lie, and he rewarded the liar very much.
おしまい
The End.
(It returns on the page)
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