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だい 003 わ
うそつき の めいじん
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むかしむかし、あるところに、うそつき の めいじん が いました。
あまりにも じょうず に うそ を つくので、だまされた ひと は おこる どころか かんしん してしまうほどでした。
あるとき、おしろ の とのさま が この おとこ を よびよせました。
「おまえ は、うそつきめいじん だ そうだな。うまく わし を だませた なら、なんでも すきな もの を やろう」
すると、おとこ が こたえました。
「じつは、わたし が うそ を つくには 『 うそつきぶくろ 』 と いう もの が いるのです。
きょう は いえ の たんす の うえ に その ふくろ を おいて きたので、とってこない と うそ を つけません」
とのさま は、けらい を おとこ の いえ に やりました。
しばらくして けらい は もどってくる と、とのさま に いいました。
「おとこ の いえ の すみからすみまで さがしました が、『 うそつきぶくろ 』 など ありませんでした」
それ を きいて、おとこ は いいました。
「そうです。もともと そんな ふくろ は ありません。これが うそ です」
「むっ、あっぱれじゃ!」
みごと に うそ を つかれた とのさま は おおよろこび で、うそつきめいじん に たくさん の ほうび を あげました。
おしまい
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