ふくむすめどうわしゅう > がいこくご
> さいご の うそ
だい 004 わ
さいご の うそ
にほんご ←→ にほんご & えいご ←→ えいご
むかしむかし、あるところ に、うそつき の めいじん が いました。
その めいじん は とし を とって からだ が よわくなり、もうすぐ しぬ ばかり と なりました。
「うそつきめいじん と いっても わるいうそ は つかず、うそ で ひと を わらわせる いいひと だった」
みんな そういって、うそつきめいじん の ところ へ あつまってきました。
すると うそつきめいじん は、ちいさな こえ で いいました。
「みなさん、どうか げんき で くらして ください。そのため の おかね を、すこし ばかり ようい しています。
わたし が しんだら、この いえ の ゆかした を ほって みてください。つぼ の なか に、おかね が はいっています」
まもなく、うそつきめいじん は なくなりました。
おそうしき が おわると、みんな は ゆかした を ほってみました。
うそつきめいじん が いったとおり、つぼ が でてきました。
その つぼ の ふた を とってみると、いちまい の かみ が 入っていました。
その かみ には 《 みなさん、これが わたし の さいご の うそ です 》 と、かいて ありました。
おしまい
|