こどもの病気相談所 > 予防接種の豆知識
三種混合(DPT)
予防する病気
ジフテリア・百日咳・破傷風です。
ジフテリアは、ジフテリア菌の感染症で、高熱、のどの痛み、せきなどが起こり、のどの炎症のために呼吸困難に陥ることもあります。
神経マヒ、心筋炎などを併発する事もありますが、日本ではあまり見られません。
ですが、近隣諸国にはまだあります。
百日咳は、百日ぜき菌の感染症で、治療が遅れるとせきがひどくなり、長期間つづきます。
小さい赤ちゃんがかかると呼吸困難に陥ることもあります。
破傷風は、土中にいる破傷風菌カ傷口から侵入することで起こります。
けいれんなどの神経症状が出る、死亡率の高い病気です。
接種期間
一回では十分な免疫がつかないので、幼児期は標準的にはT期を3ヶ月〜1才までに3〜8週おきに3回、1年〜1年6ヶ月後に追加接種を1回。
また、小学6年生の時に、百日ぜきを除いた二種混合ワクチンで行います。
接種方法
百日咳の不活性ワクチンとジフテリアトキソイド、破傷風トキソイドの混合ワクチンを注射で接種します。
三種混合の1期で初回接種の場合、1回目の注射が右腕だったら、2回目の注射は左腕というように交互にします。
副作用
初回接種では10人に2人の割合で接種跡が赤く腫れたり、しこりになったりします。
3回目には10人中4〜5人に同じような症状が出ますが、心配いりません。
肘から下まで腫れたり、腕全体が腫れた場合には主治医に相談して下さい。
冷湿布をすると、多少は楽になります。
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