このなぞなぞは、世界で一番古いなぞなぞと言われています。
それは、こんな言い伝えです。
むかしむかし、フェキオン山と言うところにスフィンクスがいて、通りかかる人間になぞなぞを出しました。
スフィンクスとは、ライオンの体に人間の顔を持った怪物です。
『朝は四本足、昼は二本足、夕は三本足。この生き物は何か?』
そしてそれに答えられない人間は、スフィンクスに食べられてしまうのです。
ところがある日、頭の良い旅人のオイディプスがスフィンクスに答えました。
『それは、人間だ。
朝とは生まれたばかりの事で、生まれたばかりは四つ足で歩く。
昼とは成長した頃の事で、二つの足で歩く。
夕とは年老いた頃で、つえをつくから三つの足で歩く』
みごとに正解を言い当てられたスフィンクスは、崖から身を投げてしまったそうです。