むかしむかし、一羽のひな鳥がお母さん鳥に、 お母さん鳥は、すぐに聞き入れて、 ひな鳥は、お隣ヘ出かけていきました。 一匹の年取ったネコが、ひな鳥を見つけてこっちへやって来ました。 ネコは、ひな鳥のそばまで来ると、 ひな鳥は、 そうすれば、あたしのケーキを少し分けてあげるわ」 するとネコは、 ひな鳥は、急いで家ヘ帰りました。 「心配しなくてもいいよ」 「お母さんが、今すぐ大きな大きなケーキを焼いてあげるからね。 やがて、大きな大きなケーキが焼けました。 お母さん鳥は、それをひな鳥にやりながら、 でも、そのケーキがとてもおいしかったので、 食いしん坊のひな鳥は、みんな食べてしまいました。 「食いしん坊ねえ、お前は!」 「大丈夫よ。きっと、ネコは忘れているわ。それに、あたしたちの住んでいるところだって、知らないんですもの」 ところが、向こうの方から、あのネコがやって来るではありませんか。 さあ、大変です。 「お母さんに、ついておいで」 お母さん鳥とひな鳥は、お隣の台所に飛び込んで、そこにあった大きなツボの中に隠れました。 けれどもネコは、二人が台所へ逃げ込んだのを、ちゃんと知っていました。 「やい、食いしん坊のひな鳥め。おれにくれるケーキはどこにあるんだ? その頃、ツボの中ではお母さん鳥とひな鳥が、怖くて震えていました。 ところが少し立つと、ひな鳥は落ち着かなくなって、お母さん鳥の耳もとでささやきました。 「がまんしなさい。くしゃみなんかしたら、わたしたちがこのツボの中にいる事が、ネコにわかってしまうじゃないの」 しばらくすると、ひな鳥がまた、お母さんの耳元でささやきました。 「だめよ。ぜったいだめ」 また、しばらくたちました。 「だめよ」 しばらく、たちました。 「ちっちゃなくしゃみを、一回の半分きりでいいから」 するとひな鳥は、大きな大きなくしゃみをしました。 「ハックショーーン!」 もちろん中からは、お母さん鳥とひな鳥が出て来ましたが、ネコはくしゃみの音にビックリして、あわてて逃げて行きました。 あんまりすごい音なので、カミナリが落ちたとでも思ったに違いありません。 こうしてお母さん鳥とひな鳥は、無事に台所から出て行きました。 おしまい |
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