むかしむかし、アクタイオンと言う名前の若い猟師がいました。 ある夏の日の事です。 森の道を十匹のイヌたちは、シカを追ってかけて行きます。 草をかきわけカーテンのような木のつるをよけて進んで行くと、ほら穴の向こうに泉が見えました。 アクタイオンは、木のかげからそっと様子を見て思わず、 泉にいたのは美しい娘の姿の妖精(ようせい)で、月と狩りの女神のアルテミスのお供たちだったのです。 アクタイオンに気づいた妖精たちは、あわててアルテミスを隠しました。 そしてアルテミスは、アクタイオンをにらむと、 そのとたん、アクタイオンのひたいからツノが生えました。 アクタイオンは体中がメリメリと音をたてて変っていくことに驚き、あわてて泉に姿をうつしました。 アクタイオンは、なんとシカになっていたのです。 その時です。 「わあ、まて! 俺だ! お前たちの主人だ!」 そしてイヌたちは主人のアクタイオンにかみつき、 ついにはアクタイオンを殺してしまったのです。 冬の星座の小イヌ座は、この時のアクタイオンの猟犬の中の一匹のメランボスというスパルタ犬であると言われています。 おしまい |
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